[ 総合政策学部 ]学部長メッセージ

総合政策学部学部長 古川靖洋

未来社会に貢献する「世界市民」の育成をめざして

総合政策学部長

(時代の変化)「自然と人間」・「人間と人間」の共生へ

関西学院大学総合政策学部では、「自然と人間の共生、人間と人間の共生」という理念のもと、現代社会におけるさまざまな問題に対して、多様な学問領域の専門知識に基づき解決策を探り、実際に現場に出かけてその解決策を実践できる能力の育成をめざしています。社会で生じている諸問題は、その焦点が時々刻々と変わる傾向があります。そのため、単一の学問領域に頼っていては最適な解を見つけ出すことはできません。学生の皆さんには、複数領域の教員の助言のもと、最適解をその都度その都度考えていくことが求められます。専門知識はもとより、英語能力やICT関連の能力の取得を学部教育では重視していますが、それは社会問題に対する最適解を見出し、それを実社会に伝えていく際のツールとして必要なためなのです。総合政策学部でどのような問題に取り組み、その解決策を提示していくかは、すべてあなた自身に委ねられています。総合政策学部で学ぶ学生諸君には、「仕えられるためではなく、仕えるために」という学部モットーを体現すべく、グローバルレベルでの問題解決策を考え、それを身近なところから実践していくことのできる人間になってもらいたいです。

(伝えたい事)学際的な視点・思考が重要な時代に

日本では人口が地方から大都市に流入し、地方は過疎、大都市は過密という問題が起きています。これを解決する方法として考えられるのが、ICT(情報通信技術)を活用したテレワーク。大都市のオフィスに行かずに、地方および自宅にいて仕事をするという働き方です。地方創生はもちろん、「働き方改革」においても注目されているテレワークですが、実際に行っているケースはごく少数にとどまっています。「東京一極集中はよくないこと」は多くの人が理解しているのに、テレワークが普及しない理由は何でしょうか。世界では貧困層と富裕層の格差がますます広がっています。国連はSDGs(持続可能な開発目標)を掲げていますが、貧困問題は古くから現在に至るまで解決されない問題です。なぜ解決されないのでしょうか。こうした課題にはさまざまな要因が複雑に絡み合っているため、一つの学問分野だけでは解決策を導くことは難しいのです。学問の垣根を取り払い、学際的な視点で考え、解決策を見出すことが必要です。関西学院大学総合政策学部での学びは、学際的な視点や思考を身につけるもので、これからの時代に必要な力を養うことができると自負しています。

(学びの特徴)実践を重視した教育。英語力の向上も図る

「Think Globally, Act Locally」のモットーのもと、総合政策学部では実践的学びを展開しています。国際政策学科には、貧困問題の解決を図るためにフィリピンでのフィールドワーク(実地調査)、総合政策学科には、人と自然環境の関係を知るための里山実習、都市政策学科には、自治体への政策提言演習といった科目が設置されています。また、将来は国際協力やグローバルなビジネス分野で活躍したい学生を国際競争力のある人材に育てる「グローバルキャリアプログラム(GCaP)」など、総合政策学部独自の少人数プログラムも設けています。メディア情報学科では、AI(人工知能)系の授業を充実させています。このほか学部全体で政策立案に必要な統計分析力の修得にも力を注ぎます。語学(英語)教育については、カリキュラムの充実を図るほか、英語で行った方がよい授業は英語で実施するなど、英語力向上を図ります。総合政策学部の学生は希望すれば全員が海外プログラムに参加することが可能です。現地でより充実した学びができるように少人数の語学教育は欠かせないものと言えるでしょう。こうした総合的かつ学際的な学びによって未来の社会に貢献する「世界市民」を育てたいと考えています。