そうせいTIMES 第4号 ポスト3.11 ソーシャルメディアが求める学び・研究~震災復興から考える「メディア・情報」の役割とは~(2012/03/17 発信)

[ 編集者:総合政策学部・総合政策研究科 2015年6月11日 更新 ]

専門的で総合的。「総合政策」の魅力を語る!

山中教授

山中教授

総政では学びの幅が広く、フレキシブルに4 年間を過ごすことができるでしょう。しかし土壌が広大すぎて、どこに焦点を当てればいいのか躊躇することもあると思います。自分を振り返ってみても18 歳で焦点を定めるのは、難しいと思います(笑)。4 年の間にそこへ導いてあげることも私たちの仕事だと考えています。何らかの専門家になりたい人は、ぜひ大学院に進んでもらいたい。よりグローバルな学び、実践的な学問ができると思います。

伊佐田准教授

伊佐田准教授

色んな分野に向けての多角的な好奇心を持つことと、学びを特定の分野にフォーカスすることの両方が同時に可能な学部です。14年間企業でビジネスシステムの構築に携わってきた私自身の経験から言うと、システムを構築するために必要な技術は積み上げていかなければならないのですが、一方で、システム化の対象は経営・物流など社会の様々な分野に及ぶため、広い視野を持つことと総合的に物事を考えることの重要性を常に実感してきました。

高校生のみなさんには、関心を持つだけではなく、社会の有り様、仕組みや制度に対して疑問を持つ姿勢を身につけていただきたいです。素直に物事を受け入れるだけではなく「なぜ?」を大切にし、その上で自分の興味関心のある部分を系統立てて学ぶことで、大学の4 年間がより充実したものになることでしょう。

畑教授

畑教授

総政には、自分の武器となる専門性を複数もって、社会に出て行けるシステムがあります。
このような学びの形態は、関学の創設に関わった宣教師の方々がキリスト教の他にも教育学や医学などの専門性を持ち、日本の近代化に大きな役割を果たした史実につながっているのかもしれません。

小池教授

小池教授

総政は、総合大学をぎゅっと圧縮した学部といえます。私が新聞社にいて感じたのは、政策について幅広く勉強した人は社会で即戦力になりやすく、マスメディア向きなのだということ。政策を学ぶ上で取り組む学問分野には自由と多様性があり、刺激効果が高いことが理由の一つだと思います。

総政にはメディア系も理系も文系も、様々な分野の人がいます。教員の3 割が外国人で、海外でのフィールドワークが多いのも学びの特徴です。そこにはあっと驚く発想が隠れていて、刺激しあうことで新しい成果が生まれていく。一つの問題を解決するためには、いろんな分野の知識や感覚が必要です。それを体得できるポテンシャリティを備えた学部ですね。

山中教授

山中教授

普段バラバラになっていても、何かがあればパッと知恵が集まるのが総政の特徴です。私のゼミでは、ラジオでミキシング・音源・編集・トークなどすべてひとりでできるところまで育てます。一方別のゼミでは、インターネットのソフトを構築できる人材を育てている。お互いのゼミを合わせれば何もないところで放送をするのも可能だね、といった創意工夫が生まれるのです。何か目標が与えられたり問題が持ち上がった時に、広範囲なレンジからネットワークを組む力がある。これは社会において大切なことです。

伊佐田准教授

伊佐田准教授

何か問題が起こった時、メディア情報学科の中だけではなく総政全体としてのコラボレーションが可能。そうした強みをもった学部ですね。自分の学びの所在地はここと決めるけれど、興味によって他分野と絡めて深めていくことが可能。どれだけ興味と好奇心をもって動くかで、学生生活は大いに変わると思います。

畑教授

畑教授

総政は、ますます社会で必要になってくる学部です。日本社会はまだまだ縦型社会で、大学のそれぞれの学部がそれぞれの業界分野と直結しています。しかし、どれほど専門分野としての到達度が高くても、横の繋がりがなければ本当の力になりません。地震学や防災学で世界をリードする日本ですが、市町村など細部への伝達不足が震災で明らかになりました。これを横に繋げ直すことができる学部が、総政でしょう。
大学や学部を決める時、そして社会に踏み出す際に迷路に入らないよう、横型の幅広い視点で進路を決めてもらいたいですね。

山中教授

山中教授

メディア情報学科は、マスコミ学部ではなく、既存のメディアをあえて批判するところから出発して、新しいものを作り出して行く人材を育てています。あらゆることに能動的に関わらなければ、レパートリーはいっぱいあっても結局つまみ食いで終わってしまいますから。

伊佐田准教授

伊佐田准教授

今あるものを良しとするのではなく、自分なりに問題点を追求して、新しい社会システムを生み出そうという気概を持った人材が社会で求められています。総政は学びのレパートリーが多く学生のうちに実践できる機会も多いため、社会に出た際に即戦力として活躍できる人材の輩出も可能だと思いますね。

小池教授

小池教授

今回色々お話を伺って、私自身教員を辞めた後はメディア情報学科の学生にしてもらいたいな、と感じました!(笑)。