医療生体データサイエンス(吉野)研究室
生体信号のゆらぎに潜む心身の健康に関わる情報を抽出
体の状態を反映した様々な生理信号を人間から計測することができます。例えば、脳活動を反映する脳波、心臓の活動を反映する心電図、発汗活動を反映する皮膚電気コンダクタンスなどがあります。これらの信号は時間とともに一定の値をとらずに変動します。人間の健康(体)の状態や心の状態の変化により、生理信号の変動パターンは変化します。このため、生理信号の変動パターンの中には、心と体の健康に関わる情報が潜んでいる可能性があります。吉野研究室では、生理信号の変動パターンをコンピュータを用いて詳細にデータ解析することにより、生理信号の変動パターンから心や体の状態を評価する技術の開発に取り組んでいます。
病院と連携して睡眠医療データの解析
パーキンソン病患者の睡眠中に多くの生理信号を計測する睡眠ポリグラフ検査データを解析し、パーキンソン病患者の睡眠障害や自律神経障害を早期に検出する技術の開発に取り組んでいます。さらに、ホルター心電図データを用いて心臓の疾患患者の予後リスクを評価する技術の開発に取り組んでいます。
生理信号を用いた心の状態評価技術の開発
人間の心拍数、皮膚電気反応、呼吸等の生理信号を計測して、生活中のストレス等の心の状態の評価や犯罪を記憶している状態を検出する技術の開発に取り組んでいます。