コンセプト

学科の概要

生命科学の基礎から医学応用まで学べる

生命医科学科では、ヒトを含む哺乳動物に関する生命現象を解明し、基礎医学分野へ応用することで人の疾病治療や健康維持に役立てることを目指します。人の病気の予防や治療に役立つ基礎生命科学に加えて、医学・薬学・理学・工学など幅広い分野が学べます。
生命医科学科は3つの専攻により構成され、以下を中心に教育研究を行います。

発生再生医科学専攻: 再生医学、ゲノム・エピゲノム医学、生殖医学、器官形成学。
生命医科学専攻: 発がん分子機構学、環境ストレス応答学、薬理学、免疫学。
医工学専攻: 光を用いた医用診断工学、脳神経イメージング、睡眠医学、医療データ解析。

身につく力

生命医科学科では、数学、物理学、化学、情報科学等に基づく生命科学の知識および技能の修得を通じて、生命医科学分野の基礎を身につけます。さらに、生命医科学分野の知識を医学、薬学、医工学系産業に応用するため、各専攻に応じた以下の専門的な知識や技能を身につけます。

■発生再生医科学専攻
組織の発生や分化の分子機構と再生医療への応用を研究する再生医学、動物の器官形成の分子メカニズムを研究する器官形成学、生殖細胞がもつ種の連続性と多様性のしくみを研究するエピゲノム生殖医学を中心に学びます。

■生命医科学専攻
内分泌攪乱物質や酸素濃度の変化に対する生体応答を研究する環境医学、免疫応答に関わるタンパク質分子の質と機能を保つ機構を研究する薬理・免疫学、細胞のがん化抑制機構とその破綻による発がん機構を研究する発がん分子構学を中心に学びます。

■医工学専攻
生体イメージングにより神経伝達機構及び脳神経疾患の分子機構を研究する脳神経科学、分子分光学の生命科学と医療への応用をめざす光応用医工学、生体システムの数理解析と数理モデリングに基づいて生体の機能を研究する数理生体医工学を中心に学びます。

卒業後の人物像

生命医科学科は、先端的な医療、創薬、環境問題に取り組める人材育成を目指しており、卒業生の活躍の場としては、医療、製薬、環境ばかりでなく、化粧品や食糧など、人の健康やQOLの向上に寄与できる様々な分野を想定しています。このために、物理化学、数理科学等を基盤として生命医科学を修得し、生命に対する健全な倫理観と専門知識をもって、医学・薬学・医工学分野に応用できるように基礎医学系分野と医学系情報学分野の研究を推進することができる人材の育成を目指します。