発がん分子機構学(大谷)研究室

大谷 清 (おおたに きよし) 教授

発がん分子機構学(大谷)研究室

研究分野:
細胞増殖制御、がん化抑制機構、転写制御
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研究テーマ

 がん研究をしています。医学部出身で、内科医として臨床経験があります。その際に、がんで命を落とすことが最も多い(3人に1人)ことを実感し、研究の道に入りました。がんの征圧のために、がんの発症メカニズムの解明とそれに基づいたがん特異的治療法の開発を目指しています。がん遺伝子とがん抑制遺伝子の機能解析を中心に、細胞増殖制御と癌化抑制機構の解析を行っています。

具体的に行っている研究活動

 がんを治せない最大の原因は、現在のがん治療法(放射線や抗がん剤)が、がん細胞だけでなく正常な細胞も殺してしまうために副作用が生じ、治療が制限されることにあります。これを克服するためには、正常な細胞には影響を及ぼすこと無く、がん細胞だけ殺す必要があります。それを可能にするために、がんが発症する機構を解析し、がん細胞にだけ存在する異常に基づいて、がん細胞のみ殺す方法を探索しています。
 がんが発症する機構を解析している中で、私達は、二大がん抑制因子の1つpRBの標的である転写因子E2Fが、がん細胞においてのみがん抑制遺伝子を活性化することを見出しました(右図参照)。このことを利用すれば、がん細胞にのみ特異的にアプローチすることが可能です。そこで、そのメカニズムの解明とがんの診断および治療への応用を試みています。試験管内ではありますが、既存の方法に比べ、よりがん細胞特異的に殺せることが明らかになってきています。

研究室の雰囲気

 皆仲良く協力しあって研究やゼミ活動を行っています。コアタイムなどの縛りは無く、自主性を尊重しているので、皆自由に活動しています。いろいろな点で面倒見の良い研究室です。留学生も居て、国際色豊かです。