生命医用光学(佐藤)研究室

橋本 剛佑 (はしもと こうすけ) 助教

生命医用光学(佐藤)研究室

研究分野:
分光学、細胞の機能と物性、水分子
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 私は「生命現象にまつわる謎を定量的に分析するために光と分子の相互作用を利用した新しい測定技術やイメージング技術の開発」を軸として研究を行っています。光を細胞や生き物に照射して、返ってくる光を詳しく分析すると、細胞や生き物の分子情報を得ることができます。この方法は細胞や生き物を傷つけることがなく、生命現象をありのままの状態で分子レベルで観察することができます。このような光を用いた分子分析方法は分光学と呼ばれる分野で発達してきたもので、私は生き物を対象とした分光法を専門としています。これまでの研究で私は光を用いた神経細胞の機能分析法の開発や、光を用いた癌細胞の検出・イメージング法の開発などに取り組んできました。現在は化学物質が神経細胞の発達に及ぼす影響をリアルタイムで分析する方法の開発を行っています。また、新たな研究として水分子と神経細胞の機能の関わりについての研究に取り組んでいます。水分子がどのようにして神経回路の情報処理と関わっているのかを分光学の立場から明らかにすることが目標です。水分子を単なる化学反応の場としてみなすのではなく、タンパク質や脂質など細胞の機能に影響を及ぼす因子とみなして研究します。研究のためには新しい光計測装置やデータ分析法の開発が不可欠です。工学、数学、物理、化学、情報科学といった他分野の知識も積極的に取り入れ、分野に捉われない自由な発想のもと、細胞機能研究などの基礎研究から、創薬や再生医療などの応用研究、さらには実用化までをシームレスにつなげられるような研究基盤の創出を目指します。