2018.11.26.
関西学院大学災害復興制度研究所 2019年復興・減災フォーラム「東北」から未災地への伝言~南海トラフ地震に備えて~

 東日本大震災の被災地では32兆円規模の復興事業費によるインフラ整備が進み、津波で甚大な被害を受けた地域では、417地区で高台移転計画がまとまっている。家を失った人たちは山を切り拓いた高台に移り住み、市街地を嵩上げした新しい街に賑わいが生まれている地域もある。
 一方で、総延長457kmに及ぶ防潮堤の整備計画は津波被災地の671地区で持ち上がり、住まいの再建よりも先に防潮堤整備ありきで、合意形成の進め方に課題が残った地域も少なくない。
 政府の地震調査会によると、南海トラフ地震が30年以内に起こる確率は「70~80%」であり、関東から九州までの広い範囲で被害が想定されている。「東北」での地域再生の体験と知恵は、功罪を含めて南海トラフ地震の想定被災地での「事前復興」の取り組みに生かしていく必要がある。
 2019年復興・減災フォーラムは、東日本大震災の被災地と南海トラフ地震の想定被災地から研究者や首長、自治体職員、民間事業者、NPO代表らをお招きして、高台移転や嵩上げによる街づくり、防潮堤整備をめぐる地域の課題をテーマに津波被災地の再興について考える。

日 程 2019年1月12日(土) 13:00~17:30
全国被災地交流集会「円卓会議」
2019年1月13日(日) 13:00~17:30
シンポジウム
場 所 関西学院会館レセプションホール(兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155)
http://member.kwangaku.net/kwangakukaikan/access.html

【主  催】 関西学院大学 災害復興制度研究所
【共  催】 日本災害復興学会
【後  援】 朝日新聞社

プログラム

■1月12日(土)13:00~17:30 全国被災地交流集会「円卓会議」

テーマ 東日本大震災の「復興知」を繋ぐ
会 場 関西学院会館 レセプションホール光の間
司 会 野呂 雅之(関西学院大学災害復興制度研究所 主任研究員・教授)
斉藤 容子(関西学院大学災害復興制度研究所 指定研究員)
第一部
13:00~14:30
高台移転・嵩上げによる街づくり
報告者
阿部秀保(前東松島市市長)
田中雄一朗(ホテル・エルファロ支配人)
土井英貴(女川町公民連携室主幹)
第二部
14:40~16:10
防潮堤問題から何を学び取るか
報告者
塚本卓(気仙沼まちづくり支援センター代表理事)
長峯純一(気仙沼市震災復興会議委員 関西学院大学副学長)
山内宏泰(リアス・アーク美術館副館長)  
第三部
14:40~16:10
総括討議
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■1月13日(日)13:00~17:30 シンポジウム

会 場 関西学院会館 レセプションホール
シンポジウム 13:00~13:10 開会挨拶
田淵 結(関西学院 院長)

13:10~14:10 基調講演「東日本大震災の経験・教訓と次への災害の備え―忘却との闘い」
今村 文彦(東北大学災害科学国際研究所 所長・津波工学教授)

14:10~15:00 特別講演「進化する『とくしまー0(ゼロ)作戦』の推進について」
飯泉 嘉門(徳島県知事)

15:10~17:25 パネル討論「津波被災地の再興を考える」
●趣旨説明 野呂 雅之(関西学院大学災害復興制度研究所 主任研究員・教授)
《パネリスト》(五十音順)
阿部 秀保(前東松島市市長)
古関 良行(河北新報論説委員)
近藤 民代(神戸大学大学院工学研究科 准教授)
田嶋 勝正(串本町町長)
《コーディネーター》
室﨑 益輝(兵庫県立大学減災復興政策研究 科研究科長)
《コメンテーター》
今村 文彦(東北大学災害科学国際研究所 所長・津波工学教授)

17:25~17:30 閉会挨拶
長岡徹(関西学院大学 災害復興制度研究所 所長)
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※1月13日(日) 2018年度日本災害復興学会総会(10:00~11:30)を開催します。
(会場:関西学院大学上ケ原キャンパスF号館102教室)

お申込み方法

参加ご希望の方は、下記参加申し込み用紙に必要事項をご記入の上、FAX(0798-54-6997)又はメール( kgu_fukko2005@fukkou.net )にてお申し込みください。
たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。(入場無料)
※参加証等は発行いたしませんので当日は直接会場までお越しください。
また、参加申し込み用紙に記載された個人情報は本学の関連業務以外に使用することはありません。
※参加申し込み用紙ダウンロード

チラシダウンロード

2019年復興・減災フォーラムチラシ