2014.01.12.
2014年復興・減災フォーラム 「社会が許容するリスクとは-利益相反する復興を考える-」の開催について
「想定外」「未曾有」といわれた東日本大震災から、まもなく3年、阪神・淡路大震災からは19年となります。この間、津波・地震以外にも、かつて経験のないような大雨や竜巻が相次ぎ、凶悪化する災害に対応するため、気象用語には「短時間記録的大雨」や「特別警報」といった危険を告げる造語が次々に上積みされていくいたちごっこが続いています。原発事故からの復興も「帰還」を基軸にした「福島再生策」が、ここにきて破綻、全員帰還の断念という政策転換がはかられるなど、新たな局面を迎えています。津波被災地域では、巨大な防潮堤の建設方針と自然の植生を再生させる森の防潮堤構想とがぶつかり、被曝地域では、放射能のリスクをにらみながらのコミュニティ復興か、子どもの健康を最優先させる個別復興か―の選択がせめぎあう事態です。すべての資源を「戻すこと」に収斂させる、これまでの復興施策がどうやら通用しない。復興と復興の衝突、防災と復興の衝突、これまでの災害では考えられない厳しい局面を迎えているのです。「葛藤」がテーマだった日本災害復興学会の2013年度大会に引き続き、研究所フォーラムは「利益相反」をキーワードに東日本大震災からの復興、そして来るべき南海トラフ地震への備えを考えます。
【日 程】 | 2014年1月12日(日)~13日(月・祝) |
【会 場】 | 12日(日)関西学院会館 レセプションホール 光の間 |
13日(月・祝)関西学院会館 レセプションホール |
プログラム
■12日(日) 全国被災地交流集会「円卓会議」(13:00~17:30)
テーマ:福島の復興と広域避難者の支援について考えます。
第1部 | 福島の現状 |
第2部 | 広域避難者の現状 |
(小憩) | |
第3部 | 支援策の現状 |
第4部 | 二地域居住への考察 |
☆司会: | 松田曜子 氏(関西学院大学 災害復興制度研究所 研究員・准教授) |
山中茂樹 氏(関西学院大学 災害復興制度研究所 主任研究員・教授) |
■13日(月・祝) シンポジウム(13:00~17:30)
開会の挨拶 | ルース・M・グルーベル 氏(関西学院 院長) 岡田憲夫 氏(関西学院大学 災害復興制度研究所 所長・総合政策学部 教授) |
基調講演 | 佐々木俊三 氏(東北学院大学 副学長 地域共生推進機構 機構長) 演題「哀傷(かなしみ)と饗応(ふるまい) ――震災が開示した問いについて――」 |
特別報告 | 市村高志 氏(NPO法人 とみおか子ども未来ネットワーク 理事長) 演題「人間なき復興――原発避難と国民の「不理解」をめぐって」 |
(小憩) | |
パネル討論 パネリスト(50音順) |
安齋牧子 氏(NPO Earth Angels 代表) 大西勝也 氏(高知県黒潮町 町長) 吉川肇子 氏(慶應義塾大学 商学部 教授) 千葉 一 氏(東北学院大学 非常勤講師 気仙沼市震災復興市民委員会 委員) 司会:山中茂樹 氏(関西学院大学 災害復興制度研究所 主任研究員・教授) |
閉会の挨拶 | 井上琢智 氏(関西学院大学 学長) |
※1月13日(月・祝) 2013年度日本災害復興学会総会(10:00~正午) を開催します。
(会場:関西学院大学上ケ原キャンパスF号館102教室)
【主 催】 関西学院大学 災害復興制度研究所
【共 催】 日本災害復興学会
【後 援】 朝日新聞社
お申し込み方法
参加ご希望の方は、下記参加申し込み用紙に必要事項をご記入の上、下記宛に郵便、FAX又は研究所HPの「お問い合わせ」ページにてお申し込みください。
(入場無料)
関西学院大学 災害復興制度研究所
〒662-8501 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155
FAX 0798-54-6997
URL:
https://www.kwansei.ac.jp/fukkou
研究所HP「お問い合わせ」ページでのお申し込みの場合、下記項目を明記の上、 「お問い合わせ」ページ にてお申し込みください。
- ・氏名(フリガナ)
- ・メールアドレス
- ・電話番号
- ・所属
- ・ご用件
② 参加希望日 1月12日(日)全国被災地交流会・1月13日(月・祝)シンポジウム
※会場の都合上、12日は定員70名、13日は定員150名になり次第、締め切らせていただきます。
なお、お申し込み時点で、既に受付が終了していた場合は、その旨折り返しご連絡させていただきます。
参加証等は発行いたしませんので当日は直接会場までお越しください。
また、参加申し込み用紙に記載された個人情報は本学の関連業務以外に使用することはありません。
チラシ