2023.08.09.
関東大震災100年フォーラム開催のお知らせ

関東大震災100年フォーラム開催

 関西学院大学災害復興制度研究所では、今年度より年に1冊のペースで叢書を刊行いたします。
 叢書第1編では、関東大震災で「帝都復興」を唱えた後藤新平に異議を申し立てた男、大正デモクラシーの旗手にして、福祉国家論の第一人者、福田徳三の理念「人間の復興」が、わが国、災害復興の世界で、どのような「現在地」にあるのか探ります。
 関東大震災から100年、そして叢書第1編の刊行を記念し「人間復興」の真髄について語り合うフォーラムを開催いたします。

 皆様のご参加を心よりお待ちしております。(事前申し込み要)

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関東大震災100年フォーラム~叢書『人間の復興』刊行

「関東大震災から100年 人間復興の現在地は
  ~災害多発時代、福田徳三の理念は生かされているのか?」

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■日時:2023年8月31日(木)午前10時~
■会場:完全オンライン開催(Zoom利用)
■内容
 ○開会挨拶 山泰幸(関西学院大学災害復興制度研究所所長)
 ○趣旨説明 山中茂樹(関西学院大学災害復興制度研究所顧問)
 ○基調講演「福田徳三と人間復興の経済思想」
  西沢保(一橋大学名誉教授)
 ○対論「人間復興の現在地」
  井上琢智(関西学院大学元学長)
  山中茂樹(関西学院大学災害復興制度研究所顧問)

■趣旨
「人間の復興」とは、関東大震災の折、生存権擁護を第1に掲げた福祉国家論の先駆者、福田徳三の唱えた思想だが、「大地の震動」による帝都の崩壊だけで社会が変革されるわけでもなく、朝鮮人、社会主義者、労働組合の活動家らの虐殺、続く治安維持法の制定という国家主義の巻き返しによって、福田らの理念・思想を支えた大正デモクラシーは突如、終焉を告げ、「震災で素っ裸になった被災者らによって新東京を建設する」という「人間復興の野心」も潰えた。
「最後の一人まで見捨てない」とは、被災地KOBEのNGOたちが唱えたスローガンだ。福田の唱えた「人間復興」の理念を現代的にアレンジし、被災地KOBEに代表される被災者たちの想いを実現可能な制度・システムとして構築していくことを目的に当研究所は阪神・淡路大震災から10年の2005年に創設された。
わずか10年余りのパラレルワールドとして歴史から消え去った「大正デモクラシー」の轍を踏まないよう、私たちは、まず民主社会の基礎を固め、福田の理念を継承していくことを今一度、確認しようではないか。

■申し込み方法
以下のURLよりお申し込みください。

https://forms.office.com/r/HaGvaSvRqd

申込締切:2023年8月27日(日)まで
※Zoom参加の方にはフォーラム開催2日前を目途に詳細と配信URLをお送りします。
※関西学院大学災害復興制度研究所YouTubeチャンネルにて後日アーカイブ配信(1週間程度)を行う予定です。