2009.12.08.
手作りの新しい典礼布ができあがりました。

2009_典礼布_img


神学部のチャペルには司会者台や説教者台に“典礼布”という布が掛けられています。“典礼布”というのは、キリスト教の教会暦に従って、季節や祝祭日、礼拝の意味などを象徴的にあらわすものです。他にも奉仕者が身につける祭服や礼拝の中で使用する道具などにも用いられることがあります。

“典礼布”には様々な色があり、神学部チャペルでは白・赤・緑・紫・黒の5色が使われています。また、教学補佐(院生)が考案から作成まで行ったオリジナルの典礼布も作られています。今回、アドベントの時期に合わせてオリジナルの“典礼布”(紫)を作成しました。

紫色の“典礼布”はクリスマス前の4週間に掛けられます。紫色は、クリスマスを迎える心の準備のための悔い改めや、謙遜の意味を持っています。今回、アドベント(待降節)を心静かに過ごすために、いくつかの意味と祈りを込めて作成しました。生地は少し厚手のフェルトのような布で統一し、温もりを加えました。左側(説教者台)はアドベントクランツに火が灯るデザイン、右側(司会者台)はクランツが真っすぐ光に変わるデザインにしました。クランツが上に大きくなるに従って、紅色のラインが黄色のラインへと色を変えていきます。黄色は世の光であるキリストを指しています。同時に、紅色は十字架の血を表しており、悔い改めを象徴しています。

皆さんもぜひ、神学部チャペルに訪れた際にはそこに込められた意味を感じアドベントを過ごされてはどうでしょうか。