[ 理学部 ]3つのポリシー

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

関西学院は、キリスト教主義に基づく全人教育によって「“Mastery for Service”を体現する世界市民」を育成することを使命としており、その実現に向けて、全ての学生が卒業時に学部の区別なく共通に身につけるべき知識・能力・資質を「Kwanseiコンピテンシー」と定め、この獲得を念頭において、理学部の理念の下、理学部各学科の学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を以下のとおり定める。

数理科学科

数理科学科は、自然科学ならびに科学技術のあらゆる分野に重要な役割を果たす数学に関して、理論と応用の両面から教育と研究を行い、柔軟で論理的かつ創造的な思考能力を備えた人材を養成する。
よって、以下のような知識と能力を有する学生に「学士(理学)」の学位を授与する。

1. [関心・意欲・態度]自律的な態度と社会に貢献しようとする姿勢

(1)自らを律する強さと高い倫理観をもち、他者と協力してよりよい人間関係や社会を築くための基本的な態度を身につけている。
(2)自然科学・科学技術と社会、文化、人間との関係に深い関心を抱き、自然科学・科学技術の発展を通じて、人類の進歩に貢献しようとする意欲をもっている。

2. [知識・理解]幅広い知識と深い専門性

(1)社会、文化、人間、自然科学・科学技術についての幅広い知識と、多角的な視点を身につけている。
(2)数理科学分野における基礎知識を体系的・構造的に理解している。
(3)数理科学分野における基礎的な技能を修得している。
(4)基礎知識や基礎的な技能を応用するための知識及び柔軟な思考力を有している。
(5)社会、文化、人間等との様々な関係において、専門分野の学問的・技術的発展がもつ意義を理解している。

3. [技能・表現]実践的な学習技能とコミュニケーション力

(1)論理的思考力、情報収集力、データ分析力、表現力及びコンピュータとネットワークを活用する能力を身につけている。
(2)日本語及び英語によって、コミュニケーションできる力を身につけている。

4. [思考・判断]課題解決のための総合的思考・判断力

(1)現代社会における問題に取組むための、課題発見力、創造的思考力及び課題解決能力を身につけている。

物理・宇宙学科

物理・宇宙学科は、科学技術の基礎である物理学を基盤として、物理や宇宙の未解決問題や本質的なイノベーションの創出に挑戦するチャレンジ精神と創造性を有する人材を育成する。 よって、以下のような知識と能力を有する学生に「学士(理学)」の学位を授与する。

1. [関心・意欲・態度]自律的な態度と社会に貢献しようとする姿勢

(1)自らを律する強さと高い倫理観をもち、他者と協力してよりよい人間関係や社会を築くための基本的な態度を身につけている。
(2)自然科学・科学技術と社会、文化、人間との関係に深い関心を抱き、自然科学・科学技術の発展を通じて、人類の進歩に貢献しようとする意欲をもっている。

2. [知識・理解]幅広い知識と深い専門性

(1)社会、文化、人間、自然科学・科学技術についての幅広い知識と、多角的な視点を身につけている。
(2)物理学分野における基礎知識を体系的・構造的に理解している。
(3)物理学分野における基礎的な技能を修得している。
(4)基礎知識や基礎的な技能を応用するための知識及び柔軟な思考力を有している。
(5)社会、文化、人間等との様々な関係において、専門分野の学問的・技術的発展がもつ意義を理解している。

3. [技能・表現]実践的な学習技能とコミュニケーション力

(1)論理的思考力、情報収集力、データ分析力、表現力及びコンピュータとネットワークを活用する能力を身につけている。
(2)日本語及び英語によって、コミュニケーションできる力を身につけている。

4. [思考・判断]課題解決のための総合的思考・判断力

(1)現代社会における問題に取組むための、課題発見力、創造的思考力及び課題解決能力を身につけている。

化学科

化学科は、物質が示す多様な性質を原子・分子レベルから理解し、それらがもつ可能性の開拓と物質の創成・生産によって、化学を基盤とする科学技術の進展と人類の生活の向上に貢献できる人材を養成する。
よって、以下のような知識と能力を有する学生に「学士(理学)」の学位を授与する。

1. [関心・意欲・態度]自律的な態度と社会に貢献しようとする姿勢

(1)自らを律する強さと高い倫理観をもち、他者と協力してよりよい人間関係や社会を築くための基本的な態度を身につけている。
(2)自然科学・科学技術と社会、文化、人間との関係に深い関心を抱き、自然科学・科学技術の発展を通じて、人類の進歩に貢献しようとする意欲をもっている。

2. [知識・理解]幅広い知識と深い専門性

(1)社会、文化、人間、自然科学・科学技術についての幅広い知識と、多角的な視点を身につけている。
(2)化学分野における基礎知識を体系的・構造的に理解している。
(3)化学分野における基礎的な技能を修得している。
(4)基礎知識や基礎的な技能を応用するための知識及び柔軟な思考力を有している。
(5)社会、文化、人間等との様々な関係において、専門分野の学問的・技術的発展がもつ意義を理解している。

3. [技能・表現]実践的な学習技能とコミュニケーション力

(1)論理的思考力、情報収集力、データ分析力、表現力及びコンピュータとネットワークを活用する能力を身につけている。
(2)日本語及び英語によって、コミュニケーションできる力を身につけている。

4. [思考・判断]課題解決のための総合的思考・判断力

(1)現代社会における問題に取組むための、課題発見力、創造的思考力及び課題解決能力を身につけている。

教育課程の編成方針(カリキュラム・ポリシー)

各課程の学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を踏まえ、各課程の教育課程の編成方針(カリキュラム・ポリシー)を以下のように定める。

[総合教育科目](3学科共通)

「キリスト教科目」
初年次に配当し、本学の建学の精神であるキリスト教主義に基づく人間形成によって、自らを律する強さ、倫理観、他者との協調性等の基本的な態度を身につけさせる。

「英語教育科目」
自然科学・科学技術分野における共通言語である英語を低学年次に配当する。自ら情報発信できるよう、総合的な英語コミュニケーション能力を修得させる。

「総合選択科目」
社会、文化、人間、自然科学・科学技術について、幅広い教養と視野を身につけさせる。
 

数理科学科

理学部数理科学科の学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を踏まえ、「学士(理学)」を授与するにあたり必要とされる知識・技能を体系的に修得できるよう教育課程を編成する。
本学科における授業科目を、総合教育科目と専門教育科目に大別する。総合教育科目はキリスト教科目、英語教育科目、総合選択科目にて構成し、専門教育科目は必修科目、基礎科目、コンピュータ科目、発展科目、専門選択科目にて構成する。

[専門教育科目]

「必修科目」
数理科学科の学びの基盤となる科目から演習科目まで、本学科の学生全員が履修すべき科目を1年次、3年次及び4年次に体系的に配当し修得させる。

「基礎科目」
1年次~3年次に配当し、各専攻分野における基礎知識を講義等を通じて修得させる。

「コンピュータ科目」
1年次~3年次に配当し、各専攻分野における基礎的な技能、コンピュータを活用する技能及び基礎知識を体系的・構造的に理解し論理的に思考する力を演習を通じて修得させる。

「発展科目」
4年次に配当し、基礎知識や基礎的な技能を応用するための知識を講義を通じて修得させる。

「専門選択科目」
主に専攻分野以外の自然科学・科学技術等について、幅広い教養と視野を養成し、各専攻分野の伸展となる知識を修得させる。

 

物理・宇宙学科

理学部物理・宇宙学科の学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を踏まえ、「学士(理学)」を授与するにあたり必要とされる知識・技能を体系的に修得できるよう教育課程を編成する。
本学科における授業科目を、総合教育科目と専門教育科目に大別する。総合教育科目はキリスト教科目、英語教育科目、総合選択科目にて構成し、専門教育科目は物理系科目、数学系科目、専門選択科目にて構成する。

[専門教育科目]

「物理系科目」
卒業研究に関連する科目(卒業研究科目)、各専攻分野において核となる基礎的な科目(コア科目)、実験演習科目及び専門知識を深める科目(選択科目)を体系的に配置し、必要な知識や技能を修得させる。

「数学系科目」
主に数学に関する基礎知識や基礎的な技能及びそれらを応用するための知識や技能を講義を通じて修得させる。

「専門選択科目」
主に専攻分野以外の自然科学・科学技術等について、幅広い教養と視野を養成し、各専攻分野の伸展となる知識を修得させる。

化学科】

理学部化学科の学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を踏まえ、「学士(理学)」を授与するにあたり必要とされる知識・技能を体系的に修得できるよう教育課程を編成する。
本学科における授業科目を、総合教育科目と専門教育科目に大別する。総合教育科目はキリスト教科目、英語教育科目、総合選択科目にて構成し、専門教育科目は必修科目、基礎科目、物理分析化学科目、有機無機化学科目、専門選択科目にて構成する。

[専門教育科目]

「必修科目」
実験科目を1年次~3年次に、卒業研究に関する科目を4年次に配当し、本学科の全ての学生が身につけるべき知識と技能を体系的に修得させる。

「基礎科目」
主に1年次と2年次に配当し、各専攻分野における基礎知識を講義等を通じて修得させる。

「物理分析化学科目」
2年次と3年次に配当し、物理化学と分析化学における基礎知識や基礎的な技能を応用するための知識を講義を通じて修得させる。

「有機無機化学科目」
主に2年次と3年次に配当し、有機化学と無機化学における基礎知識や基礎的な技能を応用するための知識を講義を通じて修得させる。

「専門選択科目」
専門分野の応用となる科目、専攻分野以外の自然科学・科学技術等について、幅広い教養と視野を養成し、各専攻分野の伸展となる知識を修得させる。


 

学生受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)及び教育課程の編成方針(カリキュラム・ポリシー)を踏まえ、各学科の学生受入れの方針(アドミッション・ポリシー)を次のように定める。

数理科学科

数理科学科は、現代社会で必要とされる数学理論に関する柔軟で論理的かつ創造的な思考能力を有し、それらを積極的に現代社会の様々な問題に適用し解決することのできる人材を養成することで社会に貢献することを目的としている。
よって、次のような入学者を求める。

① 理学部及び数理科学科の目的及び養成する人材像に賛同し、自然科学・科学技術の発展を通じて、自律的な態度をもって社会・文化・人類の発展に貢献しようとする学生
② 理数系科目の十分な学力を有し、自然科学・科学技術分野の体系的な知識・技能を高い意欲をもって修得しようとする学生
③ 人文・社会系科目の基礎学力を有し、多角的な視点を意欲的に身につけようとする学生
④ 日本語及び英語の基礎学力を有し、その学力を基に文章読解・作成、コミュニケーション能力の向上に努める学生

物理・宇宙学科

物理・宇宙学科は、古典物理学から量子力学・相対性理論等の現代物理学までの物理法則を理解するとともに、ミクロな物質からマクロな天体までの物理現象の実験・観測・理論を用いた研究体験を通して涵養された論理的思考能力と専門性を有する人材を養成することで社会に貢献することを目的としている。
よって、次のような入学者を求める。

① 理学部及び物理・宇宙学科の目的及び養成する人材像に賛同し、自然科学・科学技術の発展を通じて、自律的な態度をもって社会・文化・人類の発展に貢献しようとする学生
② 理数系科目の十分な学力を有し、自然科学・科学技術分野の体系的な知識・技能を高い意欲をもって修得しようとする学生
③ 人文・社会系科目の基礎学力を有し、多角的な視点を意欲的に身につけようとする学生
④ 日本語及び英語の基礎学力を有し、その学力を基に文章読解・作成、コミュニケーション能力の向上に努める学生

化学科

化学科は、基礎化学と無機分析化学、有機化学、物理化学を中心とした多面的なカリキュラムと卒業研究を通じ、新物質の創成や未解明現象の解明に資する化学の基礎を体系的に身につけ、多様な課題を解決できる能力と新しい科学技術を創出できる能力を有する人材を養成することで社会に貢献することを目的としている。
よって、次のような入学者を求める。

① 理学部及び化学科の目的及び養成する人材像に賛同し、自然科学・科学技術の発展を通じて、自律的な態度をもって社会・文化・人類の発展に貢献しようとする学生
② 理数系科目の十分な学力を有し、自然科学・科学技術分野の体系的な知識・技能を高い意欲をもって修得しようとする学生
③ 人文・社会系科目の基礎学力を有し、多角的な視点を意欲的に身につけようとする学生
④ 日本語及び英語の基礎学力を有し、その学力を基に文章読解・作成、コミュニケーション能力の向上に努める学生