[ 理学部 ]理系学生のための英語教育

最先端の学術論文を読むためや、研究成果を発表するためには英語力が欠かせません。理学部では理工系に特化した理系のためにデザインされた英語教育プログラムを導入し、効果的に学びます。

特色

理学部はアットホームで比較的小さい学部です。「理系のための英語教育」では理学部の特徴を活かして、少人数制で、学生と教員が非常に近い関係で英語教育を実施します。

主な特徴は以下の通りです。
・常に理学部の理系の教員たちと連絡を取り、理系の学生たちにどのような英語教育が必要なのかを知って、プログラム全体を構築します。
・常勤の教員が理学部に所属する全学生を責任を持って担当します。英語教員については「教員紹介」をご覧ください。
・英語を効果的に学ぶために、WritingとReadingを同じ教員が引き受けて、関連性を持たせて教育の構築化を図っています。
 また、学生の専攻に沿った英語教育を心がけ、手作りの教材を作成します。
 一方で、教養を身に着けるために世界で起こっていることを学び、自分の意見を英語で発信できるような教育を目指しています。
・教員は国籍を問わず常に話し合い、様々な意見を取り入れて働いています。このような国際性や多様性を学生にも学んでもらえるように心がけています。

英語教育の概要

目標

1.理系の学生のための英語教育
2.自ら学び自ら発信する力を養う

Reading
一般知識、専攻に沿った読み物を通して、その主旨、論点などを学びます。
Writing
Readingで習ったものを基に、パラグラフの作り方、構成、文と文のつなぎ方などを学びます。1年次ではメールの書き方も学びます。
Communication
まず英語で話すことに慣れてから、ディスカッションやプレゼンの方法を学んでいきます。学生の専攻を基にした発表が最終目的です。

理系の学びに即したテキストを活用

理学部専用の手作り教科書ができました!
英語教育チーム全員で理系の読み物に特化したリーディングの時間に利用する教科書ができました。テーマは
1)科学に貢献したにも関らずあまり世間に知られていない科学者の話
2)日常に深く関わっている科学
3)賛否両論に分かれる科学の発達、発明
世の中で問題となっているニュース性に富む教科書とともに使います。2年間使用します。文章は全てライティングで習うパラグラフの構成を踏まえていますので、ライティングの強化にも役立てます。

※表紙のデザインは、宇宙と化学と数学をシンボル化して組み合わせてあります

教員紹介

尾鼻 靖子

尾鼻 靖子 教授

22年間、イギリスで勉強し、オーストラリアで教鞭を取ってきました。関学は学生が素直で良く学び、私には最高の環境です。専門は言語学。言語と社会、社会心理の関連調べ、言語現象の「何故?」を探索しています。

ジョージ・ハイカリス

ジョージ・ハイカリス 講師

英語教育及びビジネスにおいて修士号を習得しました。ゲームの手法を取り入れることで学習者のモーティベーションを上げることに興味があります。学生がチームで協力して、インターラクションを絶えずするレッスンを心がけています。今まで6か国語を学びました。この経験も現在の英語教育に役立っています。

ティモシー・アン

ティモシー・アン 講師

英語教師がどのように自己内省をしながら教え、実際の面に生かすことができるのか、また、学習者の動機が学習にどのように影響するのか、という分野に興味があります。ICTを利用した学習の効果やプログラム開発にも興味を持っていますが、それらが学習者にどのように自らの力で切り開く能力に饗応するのか、という点にまで発展させようと思っています。

ジュリーズ C.

ジュリーズ C.講師

語学の学習において文法をどのように教えているのかという研究で、アジア系の学習者は演繹的に教える方法が多いようです。では帰納的に教える(つまり自然に身についていくボトムアップ法)のはどうなのか、この違いについてもっと研究をしたいと思います。その他にAIの活用がどれほど語学学習に効果的なのかという分野にも興味があります。

ジェイソン・ウィックストラム

ジェイソン・ウィックストラム 講師

元々微生物学専攻の科学出身です。学生が英語だけを使って学習をしていくうちに変化していく学習のゴールはどんなものなのか、という研究をしています。また英語でインターラクションをする際にどのようなスキルを得ていくのかという分野にも興味があります。

英語教育活動

夏の英語集中講座

関西学院の千刈キャンプで、集中講座を行います。プレゼンテーションまで行うことが最終目的です。スポーツやゲームも全て英語で行います。
この講座は、理系の学部が合同で行います。他学部や他学科の学生たちとも出会えるため、友達作りにも役立っています。

2022年度夏の英語集中講座は理学部のスタッフが企画し、22名の理工の学生さんが参加しました。9月1~2日及び5~9日の7日間。英語漬けの毎日でした。22名の学生さんに対して5人の教員がずっとつきっきりで指導しました。
テーマ:Watch the Skies - エイリアンが地球に攻めてくる。友好な存在なのか侵略する敵なのか分からない。世界の主な国(合衆国、日本、ドイツ、インド、中国)が集まり審議する。最後はどうなるのか?グループ決定・主張、他グループとの交渉とずっと英語で行い、その中で英語のゲームやスポーツなども組み込み、厳しいながらも楽しい7日間となりました。