2024.05.01.
松浦研究室がNASAロケット実験CIBER-2に挑戦!!日本時間5/6午後に打ち上げ予定

White Sands Missile Range(ホワイトサンズ・ミサイル実験場)、米国 ニューメキシコ州

White Sands Missile Range(ホワイトサンズ・ミサイル実験場)、米国 ニューメキシコ州

松浦周二研究室(物理・宇宙学科)のメンバーがNASAロケット実験CIBER-2の打上げのため、アメリカ・ニューメキシコ州の打上げ基地で最終準備中です。
 

「CIBER-2プロジェクト」は、地上の望遠鏡では捉えられない遠くの星について、星々から出る赤外線を合わせた「宇宙赤外線背景放射」の観測から、宇宙で最初に生まれた星や原始ブラックホールなどの宇宙初期天体を調べようというプロジェクト。
2023年4月に行われたCIBER-2の2回目の打上げは、残念ながらロケットの問題で観測が行えず、今回はその再チャレンジとなります。

関学からは松浦教授と松浦研究室の大学院生、中畑さんと玉井さん、研究員の橋本さんが参加。研究室で製作した望遠鏡をロケットに搭載し、打ち上げを待ちます。
ロケットの打ち上げはアメリカ・ニューメキシコ州にあるホワイトサンズ・ミサイル実験場で行われます。
打ち上げは日本時間5月6日午後を予定しています。

研究室での望遠鏡調整の様子

研究室での望遠鏡調整の様子

今回の実験に向けた松浦研究室メンバーのコメント

中畑秀太さん(大学院理工学研究科物理学専攻2年)
再挑戦の打ち上げです。前回の打ち上げでは失敗してしまい、悔しい思いをしました。それから、1年間かけて観測機器の再調整を行いました。渡米し、望遠鏡の調整や様々な試験を国際チームメンバーと協力し乗り越えてきました。日本にいるチームメンバーにも良い報告ができるように打ち上げを成功させます。


玉井桃子さん(大学院理工学研究科物理学専攻1年)
It’s not rocket science! これは今回の米国滞在中に現地のチームメンバーから教えてもらった言葉です。
直訳すると「それはロケット科学ではない」ですが、「それは難しくない」という意味で使われています。ロケット科学は本当に難しく、誰にでもできるものではないという理由からこの表現ができたそうで、今まさにそれを実感しています。しかし今、人事を尽くしたのであとは天命を待つのみです。
打ち上げ成功を切に願っています。