そうせいTIMES 第6号 どんな日本にしたいのか、その政治的構想を総政で学ぼう!(2012/12/15 発信)

[ 編集者:総合政策学部・総合政策研究科 2015年6月11日 更新 ]

現実の中から理想を創る政治学

北原教授

北原教授

政治の役割は政策によって社会全体をコントロールすることであり、政治の本質は、既存のルールを壊して新しく創り上げる部分にあります。
私たち市民の要求が政治システムによって調整され、政策として生み出される。それがまた社会にフィードバックされて、また要求を調整するという繰り返しです。

柴山教授

柴山教授

その繰り返しの中で、行き詰った時に試される「突破力」こそ政治の醍醐味でしょう。さらに、この世界の素晴らしいところは、今まで「○か×」でしか考えられなかったことが「○と○」になる可能性を秘めている点。そのためには自分がどう考えて、どう動くのか。政治学はそれを養う学門でありたいと願っています。

北原教授

北原教授

日本の政治はダメだと言われ続けながらも、世界的には評価を受けてきました。福祉や環境の政策の展開などは、民主主義がきちんと機能してきた結果だと言えるでしょう。

柴山教授

柴山教授

1945年当時、大都市が焼け野原だったところから急成長を遂げ、世界2位にまで上りつめた日本の政治は、実は見るべきところがたくさんあります。ただ、今の日本は「行き詰った大国」と言え、今こそそれを破る突破力が必要です。

北原教授

北原教授

内向きと言われる日本の外交にも、突破力が求められていますよね。外交にはあまりルールがないため簡単に処理しきれないこともあり、それぞれの国の政治の秩序意識や利権、歴史上の反省なども鮮明に表れるところです。

柴山教授

柴山教授

日本の外交の場合、敗戦をきっかけに脱イデオロギー化、脱暴力化が進みました。これには、政治学の進歩で政治が身近になったことも、深く関係していると思います。