PICK UP! 法学部生 廣瀬 智美さん

[  2018年8月10日   更新  ]

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フィールドワークを通じて地方自治や街づくりを学ぶ

【名  前】廣瀬 智美(ヒロセ トモミ)
【出身高校】四天王寺高等学校
【人物紹介】
大阪府豊中市出身。2015年度指定校推薦入試で法学部政治学科に入学。
公共政策コース所属、地方自治体や街づくりに関する研究を行う。
2・3年次に「国内フィールドワーク演習」に参加。深刻な過疎化に直面する小規模集落を訪れ、その町の課題を目の当たりにしたことで、法学部で学ぶ重要性をますます感じるようになった。
趣味は、書道。

美しいキャンパス、自由な校風に魅せられて

ハラスメントを受けたとき

元々は京都の大学に憧れがあったのですが、初めて関西学院大学のキャンパスを訪れたとき、他の大学にはない独特の趣を感じました。周りの風景に溶けこんだ時計台や中央芝生が特に素敵で「日本にこんな大学があるんだ!」と驚き、この大学に通うことにドキドキしたのを覚えています。

法学部生は「資格を取る、法律業界をめざす、公務員をめざす」イメージが強いかもしれませんが、関学法学部はそうでない人たちも大勢います。私も、民間企業を志望しています。
もちろん法律や政治を専門的に学ぶことができますが、その上に自由な校風が合わさっているので、関学法学部生はとにかく色々なことに好奇心を持ち、目標に向かってのびのびと勉強している人たちが多いです。

公共政策コースの学び

ハラスメントを受けたとき

公共政策コース・北山俊哉先生のゼミメンバー

公共政策コースは、法律学科・政治学科どちらの学科も選択でき、公共的な政策や課題を中心に扱います。経済学部とも連携しているので、経済学部の先生や学生とも一緒に学ぶ機会があります。
私がこのコースを選択した理由は、1年生のとき、北山俊哉先生の授業で「2年生から公共政策に関わるフィールドワークがある」と聞いて興味を持ったのがきっかけです。
授業の内容・スタイルも幅広いため、さまざまな知識を身につけられると思いました。

国内フィールドワーク演習

私が参加したのは、兵庫県宍粟(しそう)市にある戸倉集落で、すぐそばにはスキー場があり、平均年齢60歳前後の23名が暮らす、いわゆる限界集落での活動です。この地域は関西でも屈指の豪雪地帯で冬になると150センチ以上の雪が積もります。私たちは雪下ろしや雪かきなどを手伝いながら、地元住民の方々と食事を共にして集落の活性化について考えました。
戸倉集落が抱える特有の課題は、他の限界集落とは少し異なり、産業の中心が農業ではなく、スキー客用の旅館や民宿の営業で生計を立てていることでした。以前はスキーシーズンになると多くの宿泊客がいました。ところが、近年は高速道路の整備によって日帰りでスキーが楽しめるようになったため、シーズンになっても村は閑散としてしまう状況だったのです。
フィールドワークに参加したメンバーと戸倉集落の方々とでさまざまな議論を展開し、蕎麦の収穫体験を実施するなど、スキー以外の新たな地域観光を発掘する活動を行いました。

※宍粟市戸倉集落でのフィールドワーク演習は、2018年度から、活動を一旦停止しています。
 公共政策コースでは、この他兵庫県丹波市でのフィールドワーク演習も行っています。

2月:屋根に登って雪下ろし(写真左)、11月:蕎麦の収穫作業(写真中央)、2月:収穫した蕎麦で試作(写真右)

フィールドワークに参加したことによる心境の変化

ハラスメントを受けたとき

戸倉集落の人たちとフィールドワーク参加メンバー

この活動を通じて、講義だけでは得られない経験を積むことができました。
大学の授業は、一般的に先生の話を聴いて知識をインプットすることが中心です。ですが、このフィールドワークは、身につけた知識をアウトプットする能力が求められます。
フィールドワークに参加する前と後で、私の授業に対する姿勢は大きく変化しました。単に知識を修得するのではなく、実社会の場で発揮するにはどうすべきかを深く考えるようになりました。

私の大切な時間。書道

ハラスメントを受けたとき

廣瀬さんが書いた作品

書道をしている時間は、例えその後に課題レポートやバイトを控えていたとしても、一心で「書」に集中します。他のことを考えていたら、自分が納得できるモノに仕上がりません。「書」に集中することによって作品は良いモノができ、気分転換にもなります。その後の課題も意外とサラッと終わるんです。
勉強以外に打ち込めるものがあると、心に余裕が生まれると思います。私も授業や就職活動でうまくいかないことがあると、書道教室に駆け込んで一心不乱に何かを書いたことがありました。不思議ですが、それによって気持ちがリセットされ、また頑張ろうと思えるんです。

受験生にメッセージ

関学法学部は、想像よりも遥かに色々な人が集まっています。そして、どんな人でも満足できるバリエーション豊かな授業が用意されています。私自身、元々関学が第1志望というわけではありませんでしたが、この大学でさまざまな分野を勉強することができ、フィールドワークを通じて学ぶ姿勢も変わりました。
「どんな背景で入学したとしても前を向いて勉強ができる。」それが、関学の良さです。

渡邊ゼミ