PICK UP! 法学部生  墨谷 遼介さん

[  2022年1月28日   更新  ]

人の日常に加わる充実感~ボランティアは異世界でなく身近な世界~

墨谷 遼介

【名 前】墨谷 遼介(スミヤ リョウスケ)
【出身校】大阪府立四條畷高校
【人物紹介】
2019年度一般入試全学部日程で法学部政治学科に入学。
「ヒューマン・サービス支援室」の学生コーディネーター代表
「スタディスキル演習」のLA(ラーニングアシスト)に精力的に取り組む。
北山ゼミに所属。大阪の文楽をはじめ、日本の文化に対する行政の関わり方について学んでいます。
趣味は野球観戦!関学出身のプロ野球選手の活躍もチェックしています!

関学法学部を選んだ理由

 高校生の頃に授業で諸外国の難民問題について少しだけ勉強をしたことをきっかけに、社会を支える法律や政治に関心を持ったのが法学部を目指した理由です。しかし正直に言うと関学法学部は第一志望ではありませんでした。2月の受験で初めてキャンバスに足を踏み入れた際は華やかなキャンパスに驚きましたし、こんなキャンパスで勉強するのもいいなと感じました。

 入学時は国際政治への関心が強かったのですが、世界だけでなく日本の法律や政治についても知らないことがたくさんあることに大学の講義を通して気づき、自分たちが暮らす日本の政治のしくみや課題についての興味が大きくなっていきました。関学法学部では幅広い分野の講義を受けることができ、学科や選択するコースによる制限も少なく、自分の興味に対して柔軟に学ぶことができるので、そこも関学法学部に入学してよかったなと思うポイントです。

「ヒューマン・サービス支援室」との出会いと活動

 関学のボランティアセンター「ヒューマン・サービス支援室」で学生コーディネーターとして活動しており、「ボランティアしてみたい!」と考えている関学生にボランティアに関する情報を提供・紹介したり、ボランティアへの関心が高まるように学内でイベントを開催したりしています。昨年度はコロナの影響で対面活動が大きく制限されましたが、オンラインイベントの実施やYouTubeの動画撮影など、工夫して様々な活動にチャレンジしています。2021年は代表として団体の運営管理のようなことも経験しました。
 加入したきっかけは単純に友達に誘われたからで、「なんかおもしろそうやし、かっこいいかも!」という簡単な気持ちで活動に参加しました。当初は「団体に所属しているからやっている」程度の意識でしたが、考え方が変わったのは「熊本地震※現地ボランティア」からです。活動は関西学院ヒューマン・サービス支援室主催のボランティアで2016年から行われており、私が参加したのは第15回目(最後から2番目)の2019年11月でした。活動では瓦礫の撤去などの作業ではなく、地域の方(仮設住宅)とのコミュニケーションや被災地の見学などを主に行いました。交流を通して、辛い経験による心の傷はまだ癒えていなくても前を向いて生き生きと毎日を過ごす現地の皆さんに、私たちのほうがむしろ元気をもらいましたし、「来てくれて本当にありがとう」と言ってもらえた時は、ささやかながらも皆さんの力になれたんだなと充実感を得ました。
※熊本地震(今から約6年前の2016年4月14日・16日に震度7の揺れが28時間以内に2発生)

 これまでの経験で「ボランティアの世界は特別な世界ではなく、身近な世界」であることを感じました。自身も「瓦礫撤去のような大変な作業=ボランティア」の意識がありましたが、地域のお祭りのお手伝いなどのボランティアもたくさんあります。活動の特別さが重要なのではなく、そのコミュニティにいる人と同じ時間を共有することを通して、現地の人同士の輪、そして自分たちとの輪を感じることが大切で、その実感はとても大きいものだと感じています。学生コーディネーターの活動を通して私がボランティアで感じたことを伝えていきたいですし、ボランティアに参加した学生が自分の感じたことを報告してくれたらとても嬉しくなります。イベントの企画は、自分たちのアイデアが形となり多くの学生を巻き込むことができるところがおもしろいです。
 

墨谷 遼介

法学部の印象的な授業:「スタディスキル演習」について

 法学部には1年生の春学期に「スタディスキル演習」という授業があります。少人数のクラスに分かれ、グループディスカッションやスピーチ、要約の練習を繰り返すことで、大学やその先の社会で必ず必要になるスキルを身につけることができます。とっても楽しいし、実際に私の大学生活においても役に立っています!今年は授業の補助者であるラーニングアシスタント(LA)としてスタディスキル演習に関わりました!!1年生の気軽な相談相手・ロールモデルとして活動し、グループワークの補助や大学での学びに対するアドバイスをさせていただきました。授業の最後には、「私は今後、法学部でこのように学んでいく」をテーマに各クラスの代表が中央講堂でスピーチを行う「スピーチコンテスト」が実施されます。私自身もスピーチコンテストの経験者ですが、全法学部生の前で自分の決意を伝えることで、より一層大学で学んでいくことへのワクワク感や熱意が強くなりました!

様々な活動をする活力はどこから?

 活動でも勉学でも「楽しみ」を見つけることが両立の秘訣だと思います。人それぞれどういったところに楽しさを感じるかは違いますが、私は忙しくなってきた時には「これだけ忙しいのだから乗り切ったら絶対達成感すごいよな!」と、その状況自体を楽しむようにしています。

 また、大学生活はたくさんの「きっかけ」にあふれていると思います。どんなチャレンジにも必ずそのきっかけとなる出来事があって、「これやってみようかな」と迷った時はそのきっかけに出会った瞬間だと思います。自分が見つけたきっかけの先にある世界にちょっとでも興味を持ってみることが大切で、その好奇心が自分自身のチャレンジを後押ししてくれるんじゃないかなと思います。

今後の抱負

 「好きなこと」は「いつでも楽しいこと」ではないと思います。自分が「好きだ」「楽しい」と感じるためにはぐっとこらえないといけないこともありますが、その先にある楽しさから目をそらさずに目の前のことにひたむきに取り組んでいきたいです。あとは、先述した「きっかけ」を大切に、自分が少しでもやってみようかなと思ったことについてはまずはやってみることを意識して、大学生活をまだまだ楽しみ尽くしたいです!

進路について迷っている高校生にメッセージ

 関学法学部には皆さんの興味をとことん深めていける環境がバッチリ整っています。法律や政治に関心のある人はもちろん、社会に対する身近な疑問や興味を持っている人にもぴったりの学部です!皆さんが法学部の後輩として関学に入学してくれることをとっても楽しみにして待っています!