PICK UP! 法学部生 井戸 春乃さん

[  2022年1月26日   更新  ]

さらなる高みを目指す~留学を通じた、確かな自己成長~

井戸 春乃

【名  前】井戸 春乃(イド ハルノ)
【出身高校】茨城県立牛久栄進高校
【人物紹介】
茨城出身。2018年度指定校推薦入試にて、法学部法律学科に入学。
法学部では、塚田ゼミにて社会問題に関してディベートを中心に研究活動を行う。
2年次春学期に、中期留学(約4か月間カナダのクイーンズ大学へ)。
3年次春学期に、交換留学(1学期間、オーストラリアのウーロンゴン大学へ(コロナの為、早期帰国))
趣味は、読書・映画。最近は、関西圏の直売所で買った、野菜を使って料理も!!(留学から、より親の大切さを感じる…)
2022年4月から新素材メーカーの海外事業部へ!!

関学を選んだ理由

 私の大学進学とともに親が大阪に転勤が決まったので関西の大学への進学考えていました。
そして大学生では必ず留学しようと考えていました。(※関学で留学プログラムが充実していて、新型コロナウイルス感染拡大前の2018年度は海外の協定大学への日本人学生派遣数(1833人)は国内の大学のトップであり、協定校は2020年4月の時点で、世界53か国、地域で271校、4つの国際機関があります。)
オープンキャンパス時の見学で、直感的にココだ!と感じまして、受験することを決めました。法学部を選んだ理由は、漠然と「どこに行っても活躍できる人になりたい」という思いがあり、そのためにはまず日本の社会や法制度、文化について知る必要があると思ったからです。

中期留学:語学研修(カナダ:クイーンズ大学)に挑戦した理由

 中期留学に参加したのは、交換留学参加の為のステップとして「英語漬けの生活を送りたい!」と考えたからです。中期留学の目的は主に外国語の修得でした。英語の授業ではクラスがレベルによって分かれていたので、自分に合ったペースで勉強ができました。カナダではホームステイをしていて、ホストファミリーとの日常会話を通して、語学力の向上に努めました。また休日はホストファミリーが観光地やショッピングにも連れて行ってくれたので楽しく過ごすことができました。

中期留学の次のステップ、交換留学(オーストラリア:ウーロンゴン大学)について

 中期留学で得た、英語力が現地の大学でどれだけ通用するか実践するため、将来の選択肢を広げるために参加しました。
中期留学は語学研修ということもあり、「留学生の為の英語」を勉強していると感じていました。しかし、交換留学は現地の大学生と同様に英語で専門的な授業を受けるため、かなり大変でした。

 授業は主に、英語の文章作成(小説をグループで作る)、ビジネス、国際関係学などを履修していました。特に英語で行うプレゼンテーションは難しかったです。留学当初は不安で、寮の部屋から出るのも億劫でした。空いている時間は寮の共有スペースで学生に話しかけてみたり、教室の場所をあえて近くの学生に聞いてみたり、積極的に行動するように意識していました。スウェーデンからの留学生と仲良くなり、スウェーデンお茶の文化「fika(フィーカ)」をオーストラリアで毎日楽しんでいました。日本の15時のおやつみたいに、「15時にfika(フィーカ)ね!!」が合言葉でした。
 留学中に新型コロナウイルスが世界中で感染拡大し始め、オーストラリアでは感染者が3名程度確認された段階から様々な対策が展開され、スピード感とその徹底ぶりに驚きました。滞在していた寮の食事は部屋番号ごとに時間指定となり、また、席もかなり遠く離れた状態でした。大学での授業も全面オンラインに切り替わりましたが、特に混乱なくスムーズに移行され、帰国後日本でオンライン授業に移行した時は、皆戸惑っている気がしたので、比較してみてオーストラリアの適応力の高さがよくわかりました。他にも、シドニーに行った際に押しボタン式信号が感染予防のために中止されていたことも驚きました。

シドニーの押しボタン式信号機

留学で身に着けた自分なりの柔軟性

 留学を通じて、物事に対する先入観がなくなり、柔軟に受け入れられるようになったように思います。中期留学の授業でSDGsについて考えること、寮生活からLGBT(多様性・共通のバスルーム)などのトピックにも触れ、、他人事ではなく自分事として考えられるようになりました。法学部は授業が大変で留学に行くのは難しいというイメージの方もいらっしゃるかとおもいますが、1年頃から計画立てていれば大丈夫です。留学先で修得した単位は、法学部の単位(専門科目)には換算されにくいため、留学に行く前に専門科目を多めにとるなど、履修には工夫が必要です。留学時の単位認定をうけ、4年生の今、授業は研究演習(ゼミ)の履修ぐらいで、単位修得状況は余裕がある状況です。

コロナ禍で海外渡航が難しい今、留学に向けてできることは?

 コロナ禍の影響で、少しずつ一部の国などへ長期の留学に行けるようになってきましたが、まだまだ自由に行き来できる状況ではないと思います。留学を希望しているなら、いつかできるようになった時のために、今できることをしておくことです。語学は留学先で学ぶものと思っていると後悔します。実際、留学中に「もっと勉強して来れば、あれもできた、これもできただろうな」と思うことがとても多かったので、「これまで学んだ英語力を留学で試すぞ」ぐらいの勢いでの勉強がいいと思います。またなぜ留学に行くのか理由を明確にしておく必要もあります。

大学生になったら留学してみたい!学部選択に迷っている高校生にメッセージ

 関学の法学部は留学がしやすいと思います。ちゃんと計画して履修を組むなどは必要ですが、それさえできれば心配はないと思います。法学部といっても授業は法律だけではありません、私の所属するゼミ(法政文化研究演習:塚田ゼミ)も全く法律系のゼミではなく、むしろ多様な勉強ができます。法学部で留学とか世界についての勉強は難しいという先入観はなくしてほしいです。