研究演習I(栗田) ゲストスピーカーシリーズ「マダガスカルとPAPRIZを知る」: PAPRIZ専門家 羽原隆造さん

[ 編集者:経済学部・経済学研究科       2019年4月24日   更新  ]

 2019年4月21日、マダガスカルで米の生産性向上を目指すPAPRIZというプロジェクト(プロジェクト概要: https://www.jica.go.jp/project/madagascar/004/outline/index.html )の専門家として活動されている羽原隆造さんからお話を聞く機会がありました。内容は、マダガスカルの生活紹介から始まり、貧困者比率(一日の稼ぎが1.25$未満で生活する人の割合)が80%近いという世界最貧国家マダガスカルが抱える様々な問題、そしてPAPRIZの紹介や展望についてクイズなどを交えながら発表してくださいました。羽原さんには、2014年に調査を行った4期生の頃からお世話になっており、今年の8月にマダガスカルへフィールド調査に行く7期生の私たちとしては、とてもためになるお話をたくさん聞くことができました(栗田ゼミのこれまでの調査については以下のページをご覧ください)。

4期生(2014年)マダガスカル調査
https://www.kwansei.ac.jp/s_economics/s_economics_m_001279.html
5期生(2017年)マダガスカル調査
https://www.kwansei.ac.jp/s_economics/s_economics_m_003953.html
6期生(2018年)セネガル調査
https://www.kwansei.ac.jp/s_economics/s_economics_m_004959.html

 羽原さんが行っているPAPRIZとはマダガスカルで米作を行っている農家の生産性向上をサポートするプロジェクトです。日本人の約2倍のコメを消費するマダガスカルにおいて、地域に適した品種・技術の開発・改良を行い、それらを導入し、コメの生産性を上げることを目的としています。2015年まで行われたフェーズ1では、PAPRIZ技術を導入した農家のコメ生産量・利潤を大幅に増やすという目標を達成し、現在フェーズ2へ移行しています。フェーズ2ではPAPRIZの大規模普及を達成するために教材やメディアを活用したり、農村での技術指導・研修を行ったりしながら普及を進めています。一方その普及を阻む課題もあります。それらを解決し大規模普及を達成させる日々の業務は多忙を極めるものだと思いましたが、日本人が介入することなく、マダガスカル人だけでPAPRIZを行うことができるようになることが目標とおっしゃっており、開発援助事業に携わる皆さんの誠実さや誇りを垣間見たような気がしました。
 羽原さんのお話を聞き、マダガスカルについての知識が私たちにはまだまだ不足しているなと感じました。マダガスカルで活動し、生活しているからこそ分かることを教えていただき、現地で調査する僕たちの体調管理についても知ることができました。マダガスカルの調査までに、もっと情報を集め、知識をつけなければならないと強く思いました。

講演会の様子

講演会の様子