染色体機能学研究室
酵母を用いて、「染色体」の神秘を解き明かす!
染色体は細胞の中にあって、多数の遺伝子が記録されている構造体です。真核生物では染色体は主に細胞の核の中にあり、細胞分裂の際には正確に倍加され、娘細胞に均等に分配されます。細胞の増殖や分化の過程の多くは、染色体の機能により厳密に制御されています。また、染色体の動態の変動は、様々な疾患、あるいは生物種の進化とも密接に関連しています。よって、染色体の神秘を解き明かすことは、細胞の増殖や分化の基本を理解するためだけでなく、疾患の原因や、個体や種の多様性獲得の分子基盤を理解する上でも極めて重要であります。



私たちはこんな研究をしています!
タンパク質修飾による染色体機能の制御
真核生物がタンパク質機能の多様性を得るために獲得したタンパク質修飾のしくみは、多様な細胞機能の制御に重要な役割を果たしていることがわかってきました。その中で、ユビキチンに類似したSUMO分子のバラエティーに富んだ働きが現在注目を集めています。そこで、私たちは分裂酵母とコケ植物をモデル生物として用いて、SUMOタンパク質修飾がテロメア、セントロメアを中心とした染色体の機能、また植物成長にどのように関与するかを研究しています。
研究室の雰囲気
私たちの研究室では、研究室としての一定の方向性の下、各人が個別のテーマを持って、それぞれ自由に課題解明・生命の神秘の謎解き、に取り組んでいます。研究にも、勉強にも、リフレッシュの娯楽にも、何事にも一生懸命に且つ和気あいあいと取り組んでいます。そういう雰囲気の中から、生命の神秘に関する”something new”が生まれてくることが楽しみでなりません。



