2023年5月15日(月)〜7月15日(土)企画展「生誕120周年 田中忠雄展 -聖書を描く-」

洋画家・田中忠雄(1903-1995)は、聖書を主題にした油彩画や礼拝堂のステンドグラスなどを手がけ、日本におけるキリスト教美術の進展に寄与しました。本展覧会では生誕120周年を記念し、関西学院所蔵の田中作品を一堂に集めご紹介します。
札幌に生まれた田中は、牧師の父が神戸女子神学校(後の聖和大学、現・関西学院大学)の教頭として赴任したことにより、11歳(1914年)のときに神戸に移ります。京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)卒業後は、建築の仕事をしながら洋画家の前田寛治(1896-1930)に師事し画家を目指します。戦前は労働者や風景を描いていましたが、戦後は画家としてどのような絵を描くべきかを模索し、自身のキリスト教信仰を背景の一つにして聖書をテーマに制作するようになりました。
本展でご紹介する作品はすべて聖書を題材にしたものです。田中は聖書に記された物語を描くとき、そこに自身の解釈を加えたり、政治や社会問題における自身の批判的な主張を重ね合わせたりしました。宗教的主題を現代社会のなかで見つめることを大切にしていたのです。本展では、そのような田中の画業を、田中と関西学院のかかわりとともにご紹介します。
普段は学院のさまざまな場所にあり、なかなか目にすることができない作品もあります。この機会にぜひご覧ください。
「生誕120周年 田中忠雄展-聖書を描く-」 チラシ
「生誕120周年 田中忠雄展-聖書を描く-」 出品リスト

空の鳥を見よ 1990年

『関西学院クリスマス音楽礼拝』のカット 1976年
- 展覧会名
- 生誕120周年 田中忠雄展-聖書を描く-
- 会期
- 2023年5月15日(月)〜7月15日(土)
- 開館時間
- 午前9時30分〜午後4時30分(入館は午後4時まで)
- 会場
- 関西学院大学博物館(時計台2階展示室)
- 休館日
- 日曜日
- 入館料
- 無料
- 後援
- 西宮市
開催記念講演会
「証しとしてのキリスト教美術」
講師:渡辺総一氏(キリスト教美術家)
日時:2023年6月13日(火)11:00〜12:40
会場:関西学院大学西宮上ケ原キャンパス大学図書館ホール
※参加無料、申込不要
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