2023.03.24.
【特集】留学生として総政で学ぶ~留学生座談会①~

多くの留学生が所属する総合政策学部。今回は留学生の目線で総合政策学部の学び、また大学生活について語ってもらう座談会を開催しました。

なぜ日本に?総合政策学部ではどんな学びを?普段の生活は?などなど、留学生のリアルな話を、全3回にわけてお届けします!

進行役は総合政策学部での留学生サポート委員として、多くの留学生の学びを支えている牲川准教授です。

(出席者)※学年は取材当時
・ゲン アンチー 都市政策学科3年
・キム スンジェ 総合政策学科3年
・シンディ タン 国際政策学科4年
・牲川 波都季  准教授

Part① 留学して触れる、総合政策の学び

本日はお集りいただきありがとうございます。始めに自己紹介をお願いします。

【ゲン】総合政策学部、都市政策学科3年のゲン アンチーです。出身は中国です。

【スンジェ】総合政策学部、総合政策学科、環境フィールド3年生のキム スンジェです。出身は韓国です。

【シンディ】シンディ タンと申します。国際政策学科の4回生です。マレーシア出身です。


3人とも出身が違いますが、日本への留学に際していろいろな大学がある中で、関西学院大学の総合政策学部を選んだきっかけを教えてください。

【ゲン】第一の理由は、キャンパスがきれいということです。もう一つの理由は、総政でいろいろな分野のことが勉強できるので、まだ大学で何を勉強したいかわかっていなかった私には、ぴったりだと思いました。


ゲンさんは入学前にオープンキャンパスに参加されたとのことですが、和歌山の日本語学校から神戸三田キャンパスに来るのは大変じゃなかったですか?

【ゲン】距離としてはそんなに遠くはなかったです。どんなキャンパスで勉強をしているのかを見てみたかったので、オープンキャンパスに参加しました。


同じ日本語学校からほかにも何人か来ましたか。

【ゲン】オープンキャンパス参加は私だけですが、私以外に2人が総政に来ました。


スンジェさんはいかがですか。

【スンジェ】環境と経済に関心があったので、環境、政策、経済などいろいろな学問を融合させた総合政策学部は私にとって魅力的でした。


環境と経済に関心を持つようになったきっかけは?

【スンジェ】父が環境に関する仕事をしており、中学から環境についての話を聞きながら育ったので、自然に興味が湧きました。


日本国内で環境汚染の改善についての研究が進んでいるので、それを目的にする留学生は多いのですが、その中で関学の総政を選んだのはなぜですか。

【スンジェ】総合政策学部は1年生で学科を選択せず、他の専攻科目も学ぶことができる点が、大きな長所だと思いました。


環境にずっと興味があったけれど、もう少し幅広く見てみたいという希望があったということですね。興味がある分野が変わったとしても、この学部なら何とかなるのかなという感じですか。

【スンジェ】はい。せっかく大学に入学したので、いろいろ学んでみたいと思いました。


【シンディ】私も2つ理由がありました。1つ目はウェブサイトを見て、総政は人間を中心に社会問題を解決する学部で、私も人間と社会問題に興味があるので、この学部を選びました。2つ目の理由は、人間のどの部分について学びたいか、まだ決まっていなかったので、幅広く学べる総政を選びました。


何か気になる社会問題が具体的にあって、総政でそれを深めようという目標だったのでしょうか。

【シンディ】はじめは環境問題に興味がありましたが、だんだん人権に興味を持つようになりました。
 


 


それぞれの学科でどんなことを学んでいるか教えてください。

【ゲン】1年生の時、学科に所属せずに経済学や統計学などいろいろな分野のことを勉強しました。2年生で都市政策学科を選び、都市環境や持続可能な都市のあり方などについて勉強しました。3年生のゼミで視点を絞って、1年間は街区公園における子どもの交流行動について研究しました。


3年生になるとゼミは少し忙しいですが、通常の授業はどうでしょうか。

【ゲン】授業の数は多くないですが、都市についての授業は専門性があり、予習復習に時間がかかる授業が増えました。
 

【スンジェ】私は環境について学んでいます。環境だけではなくて、社会とか経済、国際的な内容を一つひとつ見逃さず、細部的に扱わなければならないので、日々努力しています。ゼミでは、先生の専門が環境と経済で、私の希望通りの内容なので、いろいろと先生から学びながら研究しています。進級論文では、人間が年間に排出している510億トンの温室効果化ガスについて、経路や発生理由、量を減らすための政策と、技術の革新について書きました。他学生や先生の前でプレゼンをし、先生にコメントをいただきながら書きました。統計学1と統計学2の授業で学んだことも活用しました。

【シンディ】1年生の秋学期から人権に興味があると気付いて、2年生から国際政策学科に入りました。2年生で日本におけるジェンダーギャップについて授業で発表をして、3年生ではリサーチフェアと進級論文で、日本の多文化共生、外国人人権について研究しました。4年生では少しテーマが変わって、労働者の人権、日本における長時間労働について研究していました。


人権に関心を持ったきっかけは?

【シンディ】ある授業で、国際政策学科の4人の先生からそれぞれ人権に関する違う分野の授業を受けて、興味を持ちました。


ジェンダーギャップについては、2年生の時にどういう授業で発表をしたのですか。

【シンディ】国際人権論という5~60人ぐらいの授業で、Zoomで発表しました。対面の発表よりも緊張感が少ないと思いますが、会ったことのない学生たちと一緒に発表して、苦労もありましたが楽しかったです。


3年生の時リサーチフェア(※)で発表されたのも、グループでの発表ですか。

 ※リサーチフェア…日ごろの学びや研究成果を発表する場として開催される総合政策学部独自のイベント

【シンディ】ゼミの6人で1つのグループとして発表しました。みんなのやりたいテーマが共通していたので、外国人人権のテーマに絞りました。4年生では自分の就職をきっかけに、労働問題について研究しました。
 


これまでで一番面白かった授業について教えてください。

【ゲン】面白いというか、私にとって大切な授業は、1年生の秋学期に履修した設計製図演習です。授業でスケッチを描いたり、模型を作ったりしました。絵の描き方などを勉強したくて履修しました。なぜ大切かというと、スケッチの素材を探しに外に出ていたので、街を見ながら散歩することが好きになりました。今も習慣になっているので、授業の課題から新しい習慣が身につくのがすごくいいなと思いました。


2020年の秋はオンライン授業が多かったですが、設計製図演習は対面でしたか?スケッチの素材は、家の周りなどを自分で探しましたか?

【ゲン】対面でした。30枚が人のスケッチ、30枚は植物のスケッチ、残りの30枚は建築などについて、全部で90枚スケッチをしました。

【スンジェ】私は、専攻必修科目の環境政策論と専攻科目のエコロジー政策が一番記憶に残っています。授業も面白く、成績も良かったので。


環境政策論は環境フィールドの必修科目ですが、幅広いテーマについて講義がありましたか?

【スンジェ】地球温暖化や水俣病などの公害や歴史を幅広く扱っていました。


環境政策論、エコロジー政策は何年生用の授業でしたか?また、違いは何ですか?

【スンジェ】2年生からの授業です。環境政策論は幅広く扱って、エコロジー政策はリサイクルなど人間が変えられることを集中的に扱う授業だと思います。企業の話など、最近の具体的な事例が多いです。

【シンディ】私は、保健医療政策論が一番面白かったです。この授業では、日本の健康保険や、医療制度についていろいろ聞けるし、身近な話なので一番記憶に残りました。マレーシアでは国民健康保険制度がないので、自分の国でもこういった制度があれば、もっとたくさんの人が医療を受けられるのではと考えながら授業を聞きました。


日本の医療制度を身近に感じていたのはなぜですか?

【シンディ】日本の医療は世界で誇れるものだし、何かあるとすぐクリニックや病院に行くことができます。私もよくクリニックに行っていますが、留学生でも気楽に行けますし、かなり良い制度だと思います。


保険料の支払いは、留学生として負担ではないですか?

【シンディ】学生の優遇で安く払っているので、そこまで負担ではないと思います。マレーシアにはこういう国の保険がなく、自分で保険を払う必要があります。


この授業が面白かったということと、人権や労働問題に関心があるということは、何かつながりがありますか。

【シンディ】すぐ病院に行ける医療が大事なことだと思うので、国の福祉の一つとして人権に良いことだと考えています。

留学生座談会 part2はこちら