教員一覧

[ 編集者:国際学部・国際学研究科       2017年4月19日   更新  ]

専門教育

渥美 裕之(あつみ ひろゆき)教授

渥美 裕之(あつみ ひろゆき)教授



研究分野のキーワード
グローバル化と日本、イノベーション、総合商社



研究内容
永年、総合商社で国内外のビジネスに携わってきましたので、そこで培った様々な実務や現場の経験を、大学で蓄積され、生み出される知や理論と体系的に融合する取組みを進めることが大きな目標です。
現在、世界の多極化や技術革新が進む一方、少子高齢化や市場の成熟化に直面する日本・日本企業において、グローバル化への対応、イノベーションの推進が政策や経営戦略の重要なテーマになっています。その状況を背景に、グローバル化やイノベーションの本質・実態・課題を見極めた上、日本や日本企業が新たな成長の為に目指すべき方向性、取るべき対応や打ち手などを明らかにしてゆきます。また、変化への対応が求められている日本の産業や企業の状況をふまえ、大学に期待される人材育成やその方法論について、考察を深め、実践に努めたいと考えています。

Eun Ja Lee(ウン ジャ リー)(李 恩子)教授

Eun Ja Lee(ウン ジャ リー)准教授



研究分野のキーワード
Gender, Ethnic Studies, Postcolonial Critique



研究内容
My research area is how each state produces and reproduces its ideology in order to maintain social order and to control people’s minds. My analytical frame of reference is the role played by religious culture in the formation of state ideology. My ultimate concern is how peoples’ consciousness, world views, historical views and value-systems are formed and politicized and how they become assimilated into the various forms of state ideology. Another objective of my research is to create alternative ethical norms that can empower and liberate people, particularly those who are marginalized in their own society.

井口 治夫(いぐち はるお)教授

井口 治夫(いぐち はるお)教授



研究分野のキーワード
アメリカ政治・外交、日米関係、安全保障



研究内容
アメリカ合衆国と国際社会の関係を政治経済、日米関係、歴史学などの観点から研究と教育の活動を行っている。グローバルな観点から20世紀の米国と環太平洋地域との関わり(外交、軍事、経済、文化など)を研究してきている。著書は、鮎川義介という、第2次世界大戦前の日本の新興財閥の創始者が、1930年代後半から1950年代前半にかけて推進した、日本の経済発展構想(日本の市場を外国資本(特に米国資本)に対して比較的開放した手法により発展させる構想)とその挫折を考察した単書を名古屋大学出版会より2012年に刊行した。同年この本は、サントリー学芸賞(政治・経済部門)を受賞した。最近の研究関心事は、第2次大戦後自由貿易の拡大を推進した米国が、その影響圏である西ヨーロッパや日本などで行った外国為替管理政策の1950年代前半における日本に対する影響について研究・調査を行っている。このほかハーバート・C・フーヴァー米国大統領(在任期間は1929年から1933年)とその人脈(ボナー・フェラーズなど)に代表されるような米国の伝統的保守主義者の世界観やその世界観と日本の関係について考察してきている。これらを引き続き研究テーマとして研究調査や執筆を進めている。今日的な観点からはこのような伝統的保守主義とネオコンや現在の共和党右派との関係に関心を持っている。最後に、日米同盟の変遷と今後の展開についても研究を行ってきている。

伊藤 正一(いとう しょういち)教授

伊藤 正一(いとう しょういち)教授



研究分野のキーワード
中国経済、アジアの労働市場、アジアの人口



研究内容
2001年12月に、中国はWTOに加盟した。中国のWTO加盟により海外からの直接投資が大量に流入し、貿易も拡大した。そして中国経済は高成長を続けてきた。2007年に米国においてサブプライムローンの問題が浮上し、2008年9月にはリーマンブラザーズの破綻をきっかけに世界的な金融・経済危機が発生した。この急激な変化はアジア諸国経済、中国経済に非常に大きな悪影響を与えてきた。特に、各国の労働市場に対する悪影響は深刻なものがある。また、東アジアでは、着実に少子・高齢化が進みつつある。このような状況の下で、私は以下のようなテーマの研究を行っています。(1)中国の労働市場、(2)アジアの労働市場、(3)中国の高齢化、(4)中国の産業政策。

于 康(う こう)教授

于 康(う こう)教授



研究分野のキーワード
日本語の研究、中国語と日本語の対照研究、第二言語習得と日本語の誤用研究



研究内容
日本語の研究においては、統語論や意味論の立場から日本語の構文的規則と意味構造を、中国語と日本語の対照研究においては、異言語の対照という視点から構文的規則や意味構造を、第二言語習得と日本語の誤用研究においては、日本語学習者の誤用例から誤用の起因(例えば、文法知識の欠如、母語干渉、過剰般化、ねじれ誤用など)や学習順序、バックスライティング、化石化のプロセスなどを明らかにすることを研究の目的としている。言語は文化とは切り離せない関係にあるので、キーワードのところには字数の制限によって書かなかったが、言語と文化との関係に関する研究も長い間模索しており、日本文化と中国文化の違いを平行円モデルと二重円モデルの違いによるものと捉えている。

王 昱(おう いく)教授

王 昱(おう いく)准教授



研究分野のキーワード
中国企業会計、国際会計基準、財務諸表比較分析(日米中)



研究内容
企業の経営状態がよいか否かを分析する際には、財務諸表が大きな役割を果たしており、その財務諸表は会計基準に基づいて作成されています。近年、企業経営のグローバル化が加速され、諸国間において、各企業の財務諸表をめぐる比較可能性の向上が求められるようになりました。このため、各国の企業で通用する「事業言語」である「国際会計基準」が整備されつつあります。私の研究室では、投資家の視点からではなく、企業経営の視点から、「国際会計基準」の果たすべき役割は一体どのようなものであるか、特に、経済先進国・新興国・発展途上国において、それぞれの経済・政治背景のなかで、企業経営は「国際会計基準」に何を求めているのか、「国際会計基準」はこれらの企業経営に何をもたらすのか、などを主なテーマとしており、日米中三ヶ国の企業経営、企業会計の実例を用いて比較分析を行います。

木本 圭一(きもと けいいち)教授

木本 圭一(きもと けいいち)教授



研究分野のキーワード
国際会計、財務諸表分析、会計教育



研究内容
現在、会計の世界では「国際財務報告基準(IFRS)」に国際的な会計基準が一本化されつつある。私は、IFRSの理論的基盤となっている概念フレームワークの研究を行っている。その上で、欧米・アジア各国上場企業の提供情報、特に財務諸表に焦点を合わせて、データ分析を行っている。

また、会計の初学者に向けての教育(わが国ではいわゆる簿記教育)に関する研究も行ってきた。IFRSを公表している国際会計基準審議会(IASB)は、いわゆる原則主義を採っている。原則主義とは、詳細な会計ルールを示すのではなく、会計基準によって原則を示すにとどめ、会計専門家は示された原則に基づいて判断して会計実務を行っていくべきであるという考え方である。会計専門家の判断の範囲が大きくなるこのような考え方が国際標準になるとすれば、会計教育も大きく変わらねばならない。これまでの研究成果を踏まえ、この新たな問題に取り組んでいくつもりである。

国宗 浩三(くにむね こうぞう)教授

国宗 浩三(くにむね こうぞう)教授



研究分野のキーワード
国際マクロ経済学 開発経済学 アジア経済論



研究内容
私の専門領域は国際マクロ経済学、開発経済学などです。これまで、新興国、開発途上国の経済政策。IMF(国際通貨基金)や世界銀行等の国際金融機関の役割。中国、インド、アセアン諸国、アジアNIEs(韓国、台湾、香港、シンガポール)の経済発展。等に関連する研究をしてきました。
経済と歴史・社会の変遷は相互に影響を与え合ってきました。私たちを取り巻く世界をより深く理解し、今後を展望するためにも経済学の知識を身に着けることは不可欠だと考えます。逆に、現実の政治・経済・社会についての深い観察が、経済学を含む社会科学の発展を促します。要するに、現実への関心と理論への関心の両方が大切です。この二つの関心を原動力として、これからも教育と研究活動に注力していきたいと思います。

児島 幸治(こじま こうじ)教授

児島 幸治(こじま こうじ)教授



研究分野のキーワード
財務情報分析、経営者の裁量的行動分析、実証研究



研究内容
私の行っている研究は、統計学・経済学・ファイナンスの理論を援用して、経営者の裁量的行動、会計規制が経営者の行動に与える影響、会計情報が証券市場に及ぼす影響などに関して実証分析(Empirical research)を行うこと、さらには数学を援用した制約条件付き効用最大化問題のモデル化(Analytical research)を行うことです。具体的には、企業の経営者が一定の条件の下でどのような会計行動、経済行動を選択するか、それらに対する証券市場の反応はどのようなものか、といった問題の分析に取り組んでいます。さらには、このような実証研究、モデル分析研究の蓄積により、実際の社会に対して有意なフィードバックをもたらすことが会計研究者としての私の務めであると考えて研究を行っております。

櫻田 大造(さくらだ だいぞう)教授

櫻田 大造(さくらだ だいぞう)教授



研究分野のキーワード
カナダ外交、加米関係、比較外交政策



研究内容
第二次世界大戦以降のカナダやアメリカを対象とした地域研究や国際関係理論が私の研究テーマです。地域研究とは対象地域の特殊性に焦点を当てて、その地域の地理、歴史、文化、社会、政治、経済事情などを総合的に研究する学問です。それに対して、国際関係理論は国際システム内の行為主体間の相互作用を普遍的分析枠組みで理解・説明することを目的とします。

最近の具体的な研究としては、戦後のカナダ外交やカナダとアメリカの関係をまとめたり、大学新入生向けに大学での勉強方法や答案・レポートの執筆方法などを文庫本で出したりしています。他に、大学教員としては日本および世界の大学事情について学問的興味もあり、大学と社会の関係についても教員リクルート面から分析するなど実施してきました。

重政 公一(しげまさ きみかず)教授

重政 公一(しげまさ きみかず)准教授



研究分野のキーワード
ASEAN政治外交、国際関係理論、非国家的行為主体研究



研究内容
東アジアの国際政治を分析するのに地域研究と理論研究からアプローチしています。アメリカや中国といった大国以外にも、ミドルパワーとよばれる国家や国家の集まりである東南アジア諸国連合といった国々が織りなす国際関係を政治、外交、安全保障の面からみていきます。これまでは多国間主義の成立と定着を、政府間協議のメカニズムであるトラック1と非政府間協議メカニズムのトラック2を主にオーストラリア、アセアンの視点から研究してきました。これからはこれらに加えて、市民社会アクターとよばれるトラック3も視野にいれて東アジア共同体に動き出す可能性のあるダイナミックな東アジアを研究していきたいと思っています。

志甫 啓(しほ けい)教授

志甫 啓(しほ けい)准教授



研究分野のキーワード
国際的な人の移動研究、雇用研究、日本経済



研究内容
私の研究分野は「国際的な人の移動研究」(Migration Studies)で、経済学的な手法を中心としつつ、学際的にアプローチしています。特に、人口構成の変化や経済のグローバル化が地域の雇用・産業に及ぼす影響を踏まえた上で、我が国に在留する様々なカテゴリーの外国人が果たす役割やそれに関する課題を検討するとともに、彼らの地域分布の規定要因分析を行ってきました。併せて、移民・外国人政策の両輪である「国による入国管理」と「地域レベルの社会的統合」の取組みを、国際比較を交え、考察しています。最近は、「人材を養成しない国に人材は集まらない」との観点から、「留学」及び外国人留学生の日本での就職に着目し、研究を進めてきました。外国人技能実習制度についても同様の観点から関心を払い、研究成果に基づく形で現場に関与し、より良い制度・運営のあり方を模索しています。

杉山 直人(すぎやま なおと)教授

杉山 直人(すぎやま なおと)教授



研究分野のキーワード
アメリカ南部小説、明治のキリスト教、明治近代化とアメリカ体験



研究内容
30年ほど、アメリカ南部や文学を研究してきました。けれども最近は、明治維新後の近代化過程でアメリカを訪れた日本人が、そこでの体験をどのような形で帰国後の自らの活動に活かしたか、という問題に関心を持っています。この場合、政治や経済といった社会科学ではなく、文学や宗教、それに教育といった文化的分野が私の読書対象です。内村鑑三、永井荷風、有島武郎、新渡戸稲造などがただちに思い浮かびます。彼らがアメリカでなにを見て、なにを考えたのか、自らのアメリカ体験をどのように昇華させていったのか、といったことをあれこれ考えるのが今の楽しみです。

關谷 武司(せきや たけし)教授

關谷 武司(せきや たけし)教授



研究分野のキーワード
教育開発、国際協力、発育発達と教育



研究内容
これまで、国際ボランティア、JICA派遣専門家、国際協力コンサルタントとして、中南米、アジア、アフリカ、太平洋州と地域を跨いで国際教育協力プロジェクトの形成、実施、評価に関わってきました。そして、これらの活動をベースに、開発途上国も含めた世界全体を舞台にした「『ひと』にとって教育とは何か」を上位課題とし、「ひと」の発育発達に及ぼす人為的介入の影響を検討してきました。現在の主たる研究テーマは、開発途上国における基礎的学力向上を目指した援助アプローチの検証と、外の視点から観える日本の教育の現状分析です。

田村 和彦(たむら かずひこ)教授

田村 和彦(たむら かずひこ)教授



研究分野のキーワード
トーマス・マン、ドイツ、西欧近代文学



研究内容
私の専門はドイツ文学で、これまで主にトーマス・マン(1875~1955)を中心に研究を進めてきました。マンは20世紀前半のドイツを代表する作家ですが、近年公開された日記や新たな研究を手がかりに、従来作られてきた古典的作家としてのマン像を見直そうと目論んでいます。単に文学のみならず、マンが生きたヴィルヘルム期、ワイマール期は、文化・社会・政治のすべてにわたって非常に興味深い時期です。そうした社会史・精神史的な広がりも探ってゆく予定です。

ドイツが統一を遂げてからすでに20年以上が経過し、今ヨーロッパはEUによって大きな変化を経験しつつあります。そうしたアクチャルな動きを追いながら、ヨーロッパ文化、ドイツ文化を魅力あるものとして学生の皆さんにいかに紹介し、理解を深めていくかを考えるのも、現在の大きな課題です。

Timothy Yun Hui Tsu(ティモシー ユン フイ ツー)教授

Timothy Yun Hui Tsu(ティモシー ユン フイ ツー)教授



研究分野のキーワード
Religion, Social History, East Asia



研究内容
I am interested in the social history, broadly conceived, of modern Japan and late imperial and modern China. I have written on the environment in China and Japan, the Japanese in colonial Southeast Asia, the Chinese in Japan, the Japanese rule of Taiwan, and the religion and society of China. My most recent publications include articles on the Kobe flood of 1938 and the perception of Chinese cooking in Japan. My latest research project examines the portrayal of war in Chinese movies.

長谷 尚弥(はせ なおや)教授

長谷 尚弥(はせ なおや)教授



研究分野のキーワード
応用言語学、英語教育、北米言語文化



研究内容
私の主な研究対象は、外国語としての英語の教授法であり、日本人学習者にとって少しでも効果的な英語の指導法、そして学習法というものを探っています。中でも主として取り組んでいるのは、英語の読解指導法です。もう少し具体的に言うと、英文読解過程における日本語の果たす役割や読解指導の方法としてのパラフレーズ(言い換え)の効果をめぐる研究などです。英文を読むとき私たちはよく日本語に訳すことをしますが、日本語訳は英文読解過程においてどのような役割を果たすのか、また果たさないのか。パラフレーズとは果たして英文読解指導の効果的な方法となりうるのか、といったことを考えています。日本語訳の他に日本人学習者の英語読解力に大きな影響を持つものとして、トップダウンというよりもむしろボトムアップの力を考えています。特に、英文の統語分析力です。統語分析のプロセスをいかに自動化できるかが日本人学習者の読解力向上に繋がると考え、そのプロセスの自動化のための指導法の研究にも取り組んでいます。

平林 孝裕(ひらばやし たかひろ)教授(宗教主事)

平林 孝裕(ひらばやし たかひろ)教授(宗教主事)



研究分野のキーワード
主体と超越との関係、S・キルケゴールと二十世紀神学、デンマークの文化・社会



研究内容
私は、S・キルケゴールの思想を手がかりとして、近代から現代に至る主体と超越との関係について解明すると共に、現代神学の成立について関心を抱いています。

現代に生きる私たちは、さまざまな危機に直面しています。これらの危機は、人間がその存在根拠として人間自身だけを認める近代的な思考に由来する、と私は考えています。近代的な思考は、私たちに人間の尊厳を教えてくれた一方で、同時に「人間を超えたもの」の忘却をも惹き起してもいます。「人間を超えたもの」の忘却、これが今日の危機の原因ではないでしょうか。

キルケゴールは、十九世紀のデンマークにあって、現代の危機の徴候を見出し、すでにその原因を告発しています。このようなキルケゴールの思想と対話することを通して、現代における「人間を超えたもの」の意味を問い直し、私たちがどのようにして「人間を超えたもの」「超越」「神」との関係を取り戻すことができるかを明らかにしたいと考えています。

寳劔 久俊(ほうけん ひさとし)教授

寳劔 久俊(ほうけん ひさとし)教授



研究分野のキーワード
開発経済学、農業経済学、中国経済論



研究内容
中国経済は製造業を中心に急速な経済発展を実現し、人々の生活水準は大きく向上する一方で、都市と農村との経済格差の拡大、環境汚染の深刻化、国有企業改革の停滞、高齢化と社会保障制度の整備の遅れといった多くの課題に直面しています。そのような多くの課題のなかで、農村住民が直面する課題(農業の低収益性、農村インフラ整備の遅れ、自治組織の未発達など)に注目し、現地調査を通じて実態の把握と原因の探求に努めてきました。さらに、農家など経済主体の行動原理をミクロ経済学によって体系化し、統計的な手法を用いることで、農家の所得向上と生活安定化に資するマーケットの仕組みや農業・農村政策のあり方について研究してきました。今後はこれまでの研究を踏まえつつ、研究対象をアジア地域全般に広げ、経済開発と貧困、地域振興と環境保全といった課題に取り組んで行きます。

Holger Robert Bungsche(ホルガー ロベルト ブングシェ)教授

Holger Robert Bungsche(ホルガー ロベルト ブングシェ)教授



研究分野のキーワード
自動車産業、グローバル化、社会・経済モデル



研究内容
私の専門は経済、産業と労働社会学です。ここ数年来、私の主な研究テーマは自動車産業での労働組織、生産システムと組織の変化です。今までの自動車産業の研究はドイツと日本のメーカーだけに集中していましたが、今後は部品メーカーも含め、中東欧諸国と中国をはじめとするこれから発展していく自動車産業の国々にも研究範囲を広げたいと思います。

自動車産業の研究は2つの面で非常に意味深いと思います。一つは、生産管理、生産組織とプロセス・マネジメントをはじめとして、研究開発、他産業との結びつき、そしてマース・モーターリセーションのためのインフラ設備への高い要求があり、それである国の発展のレベルがよくわかります。もう一方では、今のグローバル化時代の自動車産業と同じように技術の進歩、環境保護、そして競争の強化などの変動に対応しないといけない産業がないからです。

自動車産業の研究を超えて、ヨーロッパとアジアの国々を比較し、グローバル化の影響で各国の社会と経済モデルがどのような形で変化していくのか、またはグローバルな挑戦にどういう風に対応していくのかということを今後は深く研究したいと思います。

丸楠 恭一(まるくす きょういち)教授

丸楠 恭一(まるくす きょういち)教授



研究分野のキーワード
政治社会学、国際日本研究、コミュニケーション



研究内容
私の研究テーマは、広い意味での「世界の中の日本のありよう」です。「日本とは何か」という問いに答えるには、2つの視点が必要だと思います。

一つは、日本社会の特質を理解する際の比較対象が大概「西洋」であり、日本が「西洋」とどんな関係を結びどう「変化」してきたかをしっかり捉えることです。そしてもう一つは、「日本の論じられ方」が、日本の現実に大きな影響を与えていることを明確に意識することです。これらの視点から現代日本政治の諸現象にアプローチするのが私の研究姿勢です。現在特に強い関心をもっているのは、政治的決定の諸場面におけるコミュニケーションが世論やメディアにどのように反映して社会全体の空気を作り出していくかに関してです。こうした視点から、「国際貢献」「構造改革」などの語が頻用された時期を総合的に考察する研究を進めています。

三宅 康之(みやけ やすゆき)教授

三宅 康之(みやけ やすゆき)教授



研究分野のキーワード
中国政治外交(史)、国際政治学、比較政治学


研究内容
「中国とは何か」という、世界が避けて通ることのできない問題に対し、中国の内側、外側の双方の視点に立った研究に取り組んでいます。中華人民共和国ほど国の規模が大きくなると、一地方も一国に相当する規模となるため、統治(ガバナンス)がきわめて難しいことはわかりやすいでしょう。中国を内側から理解し、その経済発展/開発をめぐる政治力学を比較政治学的に説明するため、中央と地方政府の財政・人事関係に焦点を合わせ、分析を進めています。他方で、日本を含む周辺国が中国の内政、外交に影響を受けざるをえないように、中国も国際環境・対外関係に大きく影響を受けてきました。中国と国際社会との相互関係を知るため、だんだん明らかになってきた政治外交史についても研究を進めています。このほか、香港、シンガポール、台湾をめぐる問題など関心は広まるばかりです。

宮田 由紀夫(みやた ゆきお)教授

宮田 由紀夫(みやた ゆきお)教授



研究分野のキーワード
アメリカ経済、産学官連携、イノベーション



研究内容
私の研究分野はアメリカ経済、とくにアメリカでイノベーション(技術革新)がいかにおこっているか、ということです。企業の研究開発戦略の分析とともに、特許制度、独占禁止政策や国の科学技術予算など制度的要因にも注目しています。とくに、企業、大学、政府(国立研究所)の間での共同研究開発や技術移転などの産学官連携を研究しています。また、この産学官連携が地域にハイテク産業を集積させるメカニズムも調査しています。さらに最近では、大学が即戦力となる人材を育成することで産業界に貢献するという分析から、「実学」とは何かという問題にも関心がありますし、また、アメリカの大学が企業と連携し研究成果の商業化を目指すばかりに、金儲け主義になっているのではないか、といった経済学から少し離れた大きなテーマにも興味を持っています。

山本 雅代(やまもと まさよ)教授

山本 雅代(やまもと まさよ)教授



研究分野のキーワード
バイリンガリズム、言語習得、言語の相対的序列化



研究内容
バイリンガリズム全般を研究領域としているが、ミクロ的には、生後直後から2つの言語と関わりを持ちながら成長する「同時バイリンガル」を対象とした「第1言語としてのバイリンガリズム」を専門に研究を進めている。具体的には、同時バイリンガルの言語習得・発達の過程や言語処理の様態、またそうした子どもが育つ家庭での言語使用の状況等を言語学、心理言語学、社会言語学の立場から研究している。またよりマクロ的には、グローバル化に伴う言語間の相対的序列と支配構造がバイリンガリズムに及ぼす影響について社会言語学的視点から研究を進めている。

吉村 祥子(よしむら さちこ)教授

吉村 祥子(よしむら さちこ)教授



研究分野のキーワード
国際法、国際機構論、国際連合



研究内容
私の主たる研究は、国際連合(国連)の経済制裁です。学位論文及び著書『国連非軍事的制裁の法的問題』において、国際法学における国連の経済制裁に関する原則を概観した上で、国連による経済制裁の履行と適用を実証的に論述し、国連の経済制裁が履行/適用される際に生じる法的問題を指摘しました。そして、それらの法的問題が国際法学あるいは国際機構論の枠組みでは説明できないことを述べ、結論として「国際機構法」の認識が必要であるとしました。現在は、国連の経済制裁の様態の多様化に伴った問題点の分析(例えば、制裁委員会により「リスト化」された個人の人権に関する問題など)や、国際機構により採択された文書の法的性格といった「国際機構法」の分野を中心とした研究活動を行っています。

大石 太郎(おおいし たろう)准教授

大石 太郎(おおいし たろう)准教授



研究分野のキーワード
北アメリカ地誌(とくにカナダ)、移民・エスニック集団、フランス語圏



研究内容
私の専門は人文地理学で、とくにカナダ地誌を中心に研究に取り組んでいます。具体的には、カナダにおける少数公用語集団の言語維持に関心を寄せてきました。カナダは英語とフランス語とを公用語とする国ですが、それぞれの州も独自に公用語を定めています。少数公用語集団とは、カナダ全土、あるいは各州において少数派となる集団のことで、カナダ全土およびほとんどの州ではフランス語を話す人々ですが、フランス語のみを公用語とするケベック州では英語を話す人々が少数公用語集団です。少数公用語集団をとりまく言語環境は地域によって異なり、彼らはそれに適応しつつ自らの言語を維持しています。少数公用語集団はカナダという国の複雑さを端的に示す要素のひとつであり、カナダ各地における事例研究を通じて、この国の総合的な理解を目指していきたいと考えています。

長友 淳(ながとも じゅん)准教授

長友 淳(ながとも じゅん)准教授



研究分野のキーワード
移民研究、オーストラリア社会、日本社会



研究内容
私の研究分野は、現代のグローバル化の最も可視的な現象とも言える移民の研究です。具体的には、海外ではオーストラリアに移住する日本人移住者、国内では島根県隠岐に移住するIターン移住者(都市から地方への移住者)の研究を行っています。彼らの多くはいわゆる「新移民」、なかでも「ライフスタイル移住」として位置付けられるのですが、私は彼らの移住や定住のプロセスおよび移住後の地元社会との相互作用や他の移住者との社会的関係を中心に研究しています。これらの考察を通して、日豪両社会における労働観やライフスタイルの変化といった様々な変化も学ぶことができます。また、グローバル化やトランスナショナリズムといった現代の社会学および文化人類学における理論も応用し、実証的な研究とその理論的解釈のバランスも重視した研究を行っています。

Edward Hearn(エドワード ハーン)准教授

Hearn Edward(ハーン エドワード)准教授



研究分野のキーワード
International Relations, International Political Economy, Comparative Political Economy


研究内容
My research focuses upon the politics of economic globalization. Although we often think of it as an inevitable process, globalization is encouraged or discouraged by the decisions and policies of governments. I am interested in understanding how and why political support/opposition for open economic policies are formed and maintained. Much of my recent research has examined how citizens conceptualize and form attitudes toward globalization. I am currently working on a project that explores the role of consumer interests in the demand for open trade policies. I am further interested in the political economy of international development and the political economy of inequality and redistribution.

尹 盛熙(ゆん そんひ)准教授

尹 盛熙(ゆん そんひ)准教授



研究分野のキーワード
言語対照、通訳・翻訳、異文化コミュニケーション



研究内容
私のテーマは、コミュニケーションの道具である言語を研究し、さらに言語がその背景とも言える社会や文化の中でどのように活用され得るかを考えることです。具体的には、日韓両言語の様々な現象について記述し、語彙意味論などの言語理論に基づいて分析を行っています。さらに、そこで得られた成果を韓国語教育へ適用することにも取り組んでいます。また、コミュニケーションの一つの形態としての通訳と翻訳も、研究の対象としています。通訳・翻訳は、ある言葉を違う言語で言い変えるという単純な作業と思われがちですが、対象言語の母体である文化・社会に対する深い理解が求められる、大変複合的な作業です。私は実際に国際会議通訳士として活動した経験から、通訳・翻訳を通して言語と文化・社会のつながりを読み解くことにも努めています。

Christian Otchia(クリスチャン オチア)専任講師

Christian Otchia(クリスチャン オチア)専任講師



研究分野のキーワード
Industrial Policy, Inclusive Growth, Quantitative Economics



研究内容
My research interests lie in the areas of political economy, labor economics, and economic development. My general approach is the use of statistics and computable general equilibrium (CGE) models to study poverty, inequality, the relation between economic growth and structural change, and industrial policy under globalization. My work includes contributions to the development of analytical tools for policy evaluation in developing countries. My contribution on CGE models and inclusive growth was recognized with the 2013 Flash Session Price from the International Input-Output Association. More recently, I received the 2016 Lawrence R. Klein Award from the Pan Pacific Association of Input-Output Studies as well as the First Thomas Rutherford GAMS Prize which is awarded by both GAMS corporation and the Center for Global Trade Analysis, Purdue University, for my work on CGE and microsimulation models. Currently, my focus is to use field experiments to analyze how socioemotional skills affect the labor market in terms of jobs, entrepreneurship, and earnings in Sub-Saharan Africa.

Joshua Hudson(ジョシュア ハドソン)専任講師

Joshua Hudson(ジョシュア ハドソン)専任講師



研究分野のキーワード
Management, Accounting, IFRS, Multi-Agency, Game Theory



研究内容
My research field is that of Management and Accounting however my research is interdisciplinary in nature and has largely focused on the use of multi-agency and game theory to analyze and explain the relationships between governments, corporations and their investors when adopting International Financial Reporting Standards (IFRS). My primary interest lies in identifying and understanding competitive interactions between actors in order to better analyze strategic behaviors and decision making. Due to the complex nature of strategic interactions and the actors involved in IFRS adoption and implementation my research interests extend to globalization, economics and government policy.

Sally McLaren(サリー マクラーレン)専任講師

サリー マクラーレン



研究分野のキーワード
Japanese Popular Culture, Media Literacy, Gender and Politics



研究内容
My background is in media studies, specifically visual analysis and audience studies. My research takes an interdisciplinary and intersectional approach, focusing on gender, media and power in the Asia-Pacific region. Recent projects include an analysis of the gendered utilization of soft power in Japanese international broadcasting. My current research looks at the convergence of nationalism and popular culture in Japanese media industries. I approach the research and teaching of Japanese popular culture critically, assessing the innovative and creative aspects of popular cultural forms within the socio-political context, as well as the state appropriation of the ‘Cool Japan’ project.

外国語教育

浅羽 真由美(あさば まゆみ)専任講師

浅羽 真由美



研究分野のキーワード
英語教授法、Expertise研究、ファカルティ・ディベロップメント


研究内容
私の専門研究分野は英語教授法で、特にExpertise(達人)研究を主な領域としています。対象者は、学習者に大きな影響を与える存在であるとされる教員です。現在は、主に質的な手法を用いて、達人とされる教師はどのような知識を持ち、どのように授業で生かしているかということを分析しています。今後の方向性として、量的手法も取り入れ、様々な背景を持った教師が共通して考える達人教師の傾向を研究していく計画です。最終的には、これらの研究から知り得たことをファカルティ・ディベロップメント 等で多くの教育者達と共有することを目標としています。
なお、こうしたExpertise研究結果を踏まえてより効果的な講義を学生の目的、興味、レベル等に合わせ提供することを目指しております。

島 玲子(しま りょうこ)専任講師

島 玲子(しま りょうこ)専任講師



研究分野のキーワード
英語教育、異文化コミュニケーション、クラスルームマネジメント


研究内容
私は、文章を使った英語教育に深い関心があります。それは、文章読解が学習者の英語への経験を問わず有効な手段だと思うからです。最近は特に文学や詩を使う事で、文法項目だけでなく、本の内容を深く味わう体験によって、英語学習が学習者にとってより楽しく効果的になるので、そのための教材開発も続けています。また、英語を学ぶ過程で、母国語(多くは日本語)への理解、自信を深める事も必要不可欠である、と考えています。今後は、こうした自分の関心と研究で得たことを、授業に還元させ、学習者が、文法や語彙数へのこだわりを持つだけでなく、英語の文章を読む楽しみを覚え、日本語力を深める意識を持ち、本当に使いこなせる言葉を使ったコミュニケーションの面白さ、難しさを理解できるような環境づくりを目指して行きたいと考えています。

吉田 ひと美(よしだ ひとみ)専任講師

吉田 ひと美



研究分野のキーワード
EFL環境の英語学習、自己調整学習方略、自己効力感



研究内容
専門はTEFL(外国語としての英語教育)です。特に、日本で外国語としての英語学習を進める学習者がどのように学習環境を整備し、どのような学習活動に従事することで自身が目指す英語能力に到達することができるのかに関心をもっています。調査では、英語学習成功者とのインタビューを通して彼らの英語学習経験を再構成し、学びの軌道の中で観察される自己調整学習方略の使用について学習動機や自己効力感など関連領域との関係性の中で捉えようとする質的手法を用いて研究を行っています。今後は、これらの研究から知り得たことを授業に反映させ、現在英語学習に取り組む学習者の多くが、学習成功者の経験の中に自身との類似性を見いだし活用可能な学習活動に気づきを得ることができるように、さらに多くの英語学習成功のパターンを示していきたいと考えています。

Phillip Clark(フィリップ クラーク)英語常勤講師

Phillip Clark



研究分野のキーワード
Applied Linguistics, Narrative Studies, Second Language Acquisition



研究内容
I began teaching English as a second language in southern Africa in the early 90s. Since that time I have been interested in theories of second language acquisition, bilingualism, socio-pragmatic competence, and learner identity, as well as rhetoric and composition and the ubiqutous presence, and influence, of persuasion and rhetorical strategies in everyday life. I am currently involved in an ongoing narrative research project with Japanese returnee students utilizing the sociological framework of Pierre Bourdieu.

Samuel Crofts(サミュエル クロフツ)英語常勤講師

Samuel Crofts



研究分野のキーワード
Motivation, Intercultural Communication, Extra-Curricular Learning



研究内容
I am interested in what drives people to focus their energy on learning a foreign language, and more specifically, what can be done to increase the levels of energy they invest in this activity. My most recent research, which took place at a Sino-British university in China, investigated the effects of institution specific podcasts on the motivation of pre-departure study abroad students to spend their free time listening to English. After positive results, I am looking forward to conducting comparative research here in Japan.

Jason Gold(ジェイソン ゴールド)英語常勤講師

Jason Gold



研究分野のキーワード
TESOL (Teaching English to Speakers of Other Languages), Student Motivation, High School to University Transition / Learning Obstacles, Brain-based Learning


研究内容
My research to date has focused on obstacles and barriers to learning that occur in Japanese university EFL classes, especially after students' transition from high school. I am also interested in student motivation and factors that influence autonomous learning in and out of the classroom. Recently I've become very fascinated by neuroscience/brain-based learning, and in the future hope to incorporate aspects from that emerging field into my research to continue to discover and improve student learning, retention, and my own teaching pedagogy.

Mark Swanson(マーク スワンソン)英語常勤講師

Mark Swanson



研究分野のキーワード
Teacher Development, Critical Thinking, Student Motivation



研究内容
My research interests include teacher development and critical thinking. Specifically, I would like to learn more about the methods teachers use to question the efficacy of their current practices and find ways to improve their craft. In addition, I am interested in classroom activities that promote critical thinking. I seek a clearer understanding of what kinds of activities are most effective and how progress in critical thinking skills can be measured. I hope to help my students judge without bias, see both sides of an issue, and avoid faulty logic.

Brian Nuspliger(ブライアン ヌスプリガー)英語常勤講師

Brian Nuspliger



研究分野のキーワード
Teacher Motivation, Teacher Efficacy, Identity and Language Learning



研究内容
I am interested in why students decide to pursue a career in teaching and what motivates them to continue to teach or to leave the profession. I think these are especially relevant questions given the recent rise in teacher outsourcing and part-time or limited-contract positions. I am also interested in teacher efficacy and the sources of both positive and negative impacts on it.
On the learner side of the equation, I am interested in how students’ identity is affected by learning and using a second or additional foreign language.

阪上 彩子(さかうえ あやこ)日本語常勤講師

阪上 彩子(さかうえ あやこ)日本語常勤講師



研究分野のキーワード
日本語教育、第二言語運用


研究内容
私の研究分野は外国語としての日本語の教育です。特にどうやったら日本語を話したり聞いたりできるようになるか、その学習方法や運用方法に興味を持っています。
また21世紀の今、日本は多様なことばや文化が共生する社会となりました。その社会を生き抜くためには、複眼的視点やコミュニケーション能力が必要とされます。日本語を学ぶことを通して、自分の国を振り返り、世界のさまざまな文化が理解できるような、グローバル社会に生きるために必要な教授法や評価法について関心を抱いています。

松本 恵美子(まつもと えみこ)日本語常勤講師

松本恵美子



研究分野のキーワード
日本語教育、異文化間コミュニケーション、文化摩擦


研究内容
私は、日本で暮らす外国人(日本語学習者)に日本語を教えながら、外国人と日本人(日本語母語話者)とのミスコミュニケーション(誤解など、コミュニケーション上のトラブル)の問題と取り組んでいます。この問題は、「外国人に、日本語と日本語コミュニケーション文化の何をどう教えるか?」という問題と言うこともできます。単に日本語を話して聞いて、読んで書いて、コミュニケーションすることは、私たち(日本語母語話者)は誰でも簡単にできますが、それを外国人に教えることは全く別で、日本語の文法やコミュニケーション行動の特質を理解し、それを踏まえて教える必要があります。

文化差に起因するミスコミュニケーションの問題を解決していくことは、文化摩擦が大きな問題になっている現在の日本にとって、特に重要なことではないかと考えています。

呂 芳(ろ ほう)中国語常勤講師

呂 芳



研究分野のキーワード
日本語学、複合動詞の研究、日中対照研究


研究内容
主たる研究分野は、「読みかける」のように「動詞連用形(V1)+動詞終止形(V2)」からなる日本語の複合動詞で、複合動詞の構成要素間の意味的・統語的関係、また前項動詞(V1)と後項動詞(V2)がどのような過程を経て新たな語に合成されるか、特に、前項動詞(V1)の種類が複合動詞全体の意味に与える影響、また、後項動詞(V2)とその本動詞としての用法の意味的および統語的特徴の比較対照を、主に記述的観点から考察してきました。さらに、最近は、日本語の複合動詞とそれに対応する中国語の表現との比較対照にも関心を持っていて、中国語の結果や方向を表す複合動詞の意味と構造を日中対照の観点から研究しています。

一方、教育に関しては、国際学部で中国語の発音や基礎的な文法知識について学ぶ「ChineseⅠ」「ChineseⅡ」や中国語の表現能力の向上を図る「ChineseⅦ(Presentation)」などの科目を担当しています。

柳 圭相(りゅう きゅうさん)朝鮮語常勤講師

柳 圭相(りゅう きゅうさん)韓国語常勤講師



研究分野のキーワード
伝承文学(朝鮮関係説話)、日韓交流史と異国認識、朝鮮語教育


研究内容
私は日本と韓国の伝承文学に関心を持っています。日本の国文学史において中世という時代は、説話の全盛期と称されるほど、数々の説話集が登場します。それらの説話集は、インド・中国・日本、すなわち、仏教の伝来に従って把握された世界観をベースとしている場合が多いです。しかし詳細に見ていくと、朝鮮関係の記事も多く散見されており、当時の人々の隣国に対する認識や対朝鮮観を探る貴重な材料を与えていると言えます。
このような観点から私の研究は、『今昔物語集』『古今著聞集』など、主に文献資料における朝鮮関係の記事を蒐集・分析する作業を通じ、「朝鮮」という題材が構築する説話的機能を究明するものであります。さらには、書き記された「中世の人々の言葉」を噛み砕くことで、彼らの間で隣国に対するイメージがどのように形成されていたかについてもアプローチしています。