[ 人間福祉学部 ]大濵 透(おおはま とおる) 教授
■研究分野のキーワード
動脈硬化性疾患予防、脂質代謝異常、抗老化
研究内容
私の循環器内科医師としての臨床の前半部分は狭心症や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患の治療、例えば心臓カテーテル治療によるバルーン(風船)治療やステント治療などで大きな進歩を目の当たりにしてきました。ただ、私は、動脈硬化性疾患の発症を予防すべく、様々な危険因子の中で脂質代謝異常をコントロールするため基礎・臨床研究を行ってきました。近年では、心不全、不整脈治療についてもこれまで外科に頼ることがあった症例でも開胸せずに内科でハイリスクの高齢者に低侵襲治療を提供できています。しかし、近年問題になっているのは従来型の医療に加え、これまで以上に積極的な多職種の医療体制を構築することの重要性が指摘され、患者様の生命予後にも大きな影響があることが分かってきています。今後、本邦がさらなる高齢化社会を迎え、心不全などの循環器疾患が大きく増加することが予想されている中での多職種医療の今後について皆様と一緒に新たに考えていきたいと思います。