[ 人間福祉学部 ]藤井 美和(ふじい みわ)教授

■研究分野のキーワード
 死生観、クオリティー・オブ・ライフ(QOL)、スピリチュアリティ

研究内容

 近年、社会や個人のもつ価値観やいのちに対する態度は大きく変化し多様化してきました。私たちは常に「生と死」や「いのち」を意識して生活しているわけではありません。しかし、私たち自身が自分の生き方を問われるとき、また人の生き方に触れるとき、有限である生をいかに生きるかが大切な問題となって浮かび上がってきます。私の関心領域は、死を含めて生を考えること、生と死にまつわる様々な問題について、私たち人間がどのように考え関わっていくかというものです。個々人の持つ死生観、死を受け止め直す教育(Death Education)、そしてQOL の中でも人間存在の根源的な領域とされる「たましいの領域(スピリチュアリティ)」が主な研究領域です。非日常化された死についてさまざまな角度から理論的・体験的に学ぶことによって自分自身の死生観を築いていく―これはどの専門職においても、また1人の人間の生きる姿勢においても重要なテーマであると考えています。