[ 人間福祉学部 ]岡本 周佳(おかもと ちか)助教

■研究分野のキーワード
 社会福祉史、学生セツルメント、社会的養護出身者の支援

研究内容

 これまで、主に、学生セツルメントの歴史に関する研究を行ってきました。学生セツルメントとは、大学生によるセツルメントの実践や運動のことで、日本では、全国的に活発に展開されてきました。そうした実践や運動の場では、大学生が主体となって地域の課題に向き合い、さまざまな人びととともに、地域の課題解決を目指したり制度の補足的な役割を担ったりしてきました。地域の人々とともに、「よりよい暮らし」を求めて大学生が主体となって取り組んだ実践の歴史は、現代の社会福祉のあり方や大学生の主体的・自主的な活動のあり方、地域の主体性や自治などについて検討するうえでも意義があると考えています。 
また、近年は、児童養護施設などの社会的養護出身者の支援に関する研究にも取り組んでいます。
歴史的な視点を大切にしながら、生き生きと自分らしく暮らせる地域や社会について、広い視野で研究を深めていきたいと思っています。