[ 人間福祉学部 ]安田ゼミ(社会福祉学科)

やすだ みよこ

【担当教員】
安田 美予子(やすだ みよこ)

研究テーマ

 社会福祉と企業・経済活動

研究内容

 研究演習では、社会福祉と企業・経済活動の接点や関連をテーマとします。
 社会福祉は企業・経済活動の影響抜きに考えることはできません。近年、企業の社会的責任(CSR)や共有価値創造(CSV)といった価値のもとで、企業が地域の人々や社会福祉協議会やNPOなどと連携し、子育て・高齢化・過疎などの地域社会の問題解決に乗り出す動きも見られます。また、障がい者、女性、性的マイノリティ、高齢者などを雇用し、人々の違いや多様性を活かした経営を指向する動きもあります。一方で、過労死や自殺、介護・育児離職、ブラック企業、非正規雇用者の不安定雇用の問題など、企業での働き方や働かされ方が人々の生活問題や社会問題を呼び起こすという負の側面も見過ごすことはできません。他方、社会福祉の事業所・施設でも、経営学におけるマーケティングや人的資源管理論を取り入れ、事業所や施設の経営を進める動きも見られます。このように社会福祉と企業・経済活動の接点は意外に多いのです。
 研究演習の目的のひとつは、①以上のような社会福祉と企業・経済活動に関連するトピックスを広く知り、②それを通じて、受講生が社会福祉を学ぶ意味や強みを発見し、それと関連づけて自分の将来のキャリアや進路を考えることです。さらにその過程で、ゼミ生がチームで働くために必要な力やスキルを向上させることも目的のひとつです。皆さんが卒業後、福祉事業所や施設、行政、企業のいずれで働こうとも、チームで働くことが基本であるからです。