[ 人間福祉学部 ] 川島ゼミ(社会福祉学科)

かわしま えみ

【担当教員】
川島 惠美(かわしま えみ)

研究テーマ

 対人援助における人間関係とコミュニケーション

研究内容

 「対人援助」という仕事の醍醐味は、様々な人や状況との出会いを通じて自分を発見し、それを活用できるところにあります。人に対するあくなき探求心を持って、人との出会い=未知との遭遇を愉しむ気構えができてくると「対人援助」は自分自身を道具として、創意工夫を生かすことができるダイナミックで奥の深い経験となります。ただ、その境地に至るまでには、楽しくやり甲斐を感じるようなプラスの経験だけではなく、いくつかの、通過しなければならない苦しみや痛みを伴うプロセスがあるのも事実です。このゼミでは、「人とかかわること」、「援助的にかかわること」のそれぞれのステップにおける面白さと、つらさ・しんどさの両面について、概念学習と体験学習を通じて学び、様々な対人援助場面における人間関係とコミュニケーションについて、またそこで必要とされるスキルを身につけるとはどういうことなのかを実践的に学び取ることをねらいとします。
 そのために、援助の基本となる人間関係、対人コミュニケーションに関する基本的な考え方、理論を文献を通じて学ぶと同時に、様々な人間関係トレーニングを通じて体験的に理解します。特に基本的なコミュニケーショントレーニング、またアサーショントレーニング、グループトレーニング等を通じて、自分自身の対人コミュニケーションのあり方やグループプロセスの基本を認識します。自分自身の人とのかかわりのあり方に気付き、実践でのスキルアップをめざしてコミュニケーションラボシステムを活用したトレーニングも行います。更に「人の話しを丁寧にきく」総合的な体験として、各自が会いたいと思う人物にコンタクトをとり、インタビューを行い、原稿を作成して一冊の本にまとめる「二十歳のころプロジェクト」を実施します。