[ 人間福祉学部 ]カリキュラム

総合教育科目

キリスト教科目

建学の精神を支えるキリスト教の精神を学び、人間性を養います。

言語教育科目

「日本手話」を開講

「日本手話」を開講

国際性を備えた市民にとって欠かせない英語を中心に、世界の多様性を示す様々な言語(日本手話を含む)を学びます。
一般学生は英語講読、英語表現の必修科目に加え、入学時に選択した選択必修科目(英語コミュニケーション、フランス語、ドイツ語、中国語、朝鮮語、スペイン語、日本手話のうち1科目)を履修します。


外国人学生は日本語の必修科目に加え、入学時に選択した選択必修科目(英語講読、英語表現、英語コミュニケーション、フランス語、ドイツ語、中国語、朝鮮語、スペイン語、日本手話、基礎英語のうち1科目)を履修します。

教養教育科目

広い視野と人間性の土台となる豊かな一般教養を育みます。
1年生の春学期には、少人数による演習形式の基礎演習を履修し、リポートの書き方やプレゼンテーション等の基本的なスタディスキルを学びます。

専門教育科目

学科専門科目

高度な専門性を獲得し、専門的な立場から「質の高い生活と社会」の実現を可能にしていくだけでなく、「幅広い視野」と「高度な問題解決能力」の修得を目指します。
フィールドワークやインターンシップ等の実践教育科目も学科専門科目に含まれます。

対人コミュニケーションスキルを学ぶ授業の様子

研究演習・卒業研究

研究演習の様子

研究演習の様子

研究演習(ゼミ)は、第3学年度から第4学年度の2年間にわたり、同一の指導教員の下で行われる少人数の演習形式の授業です。
第2学年の秋学期に希望するゼミを選択し、所属する研究演習を決定します。

研究演習では各自で研究テーマを設定し、指導教員のきめ細かい指導のもと専門的な学びを深められるだけでなく、様々な活動やゼミ生間での交流を通して人間としての成長の場となっています。

自由選択科目

学科の専門性と関連する領域における発展的な知識、技能、態度を修得します。
全学科目や他学部・他学科の科目も履修することができます。

教育課程表

各授業科目の名称・単位数、卒業に必要な単位数の詳細等は、「人間福祉学部教育課程表」に定められています。

2021年度以降入学生用PDFファイル

2020年度入学生用PDFファイル

2012年度~2019年度入学生用PDFファイル

カリキュラムについて

カリキュラムのテーマについて

学部理念の浸透と学際性の拡張がカリキュラムのテーマです。
人間福祉学部には学部理念をあらわす「3つのC」というものがあり、「人への思いやり(compassion)」「幅広い視野(comprehensiveness)「高度な問題解決能力(competence)」のことをまとめてそのように呼んでいます。すなわち、人間福祉学部で学ぶ学生には、どの学科でどんな専門的知識や技能を学ぶにせよ、共通する基盤としてこれら「3つのC」を獲得して社会に出ていってもらいたいと願っています。そのためには、機械的に科目を履修するのではなく、どういった能力を身につけるためにその科目を学ぶのか、目的意識を持ちながら4年間を過ごしてもらいたいと考えています。そこで、カリキュラムには、3学科に共通する専門科目を設けています。本学部で開講しているどの科目も「3つのC」を身につける上で不可欠ですが、その中でも土台となる科目を「3つのC」に紐づく3学科共通専門科目として開講しています。
また、学生がより学際的に学べる仕組みにしていることもポイントです。現在、日本では少子高齢化、多死化、貧困、分断化、格差拡大、社会的孤立、様々な差別やハラスメント、働き方の見直しなどの社会的な諸問題や環境破壊、自然災害への対応など幅広い課題が山積し、国際的には地球温暖化、食糧危機、地域紛争、難民問題などが発生しています。これらの課題に立ち向かうには従来の概念だけではなく、新たな糸口を見出す必要があります。そのためには、一つの分野を深化していくことはもちろん重要ですが、同時に他の分野の視点・知識を積極的に吸収することも肝要です。カリキュラムでは、学科横断型の実践教育やゼミ履修、そして上述の3学科共通専門科目をとおして学際性を高め、新たな時代の課題にソリューションを提案できる人材を育成していきます。

カリキュラムの詳細

3学科共通専門科目

「3つのC」を身に着ける上で礎となる内容を含み、またどの分野を専門に学ぶにしても問題提起や考察を深める上で新たな視点をもたらしてくれる科目です。

Compassion
人への思いやり
ボランティア論/人権政策論/子ども学/老年学/生命倫理学/死生学/人間多様性論
Comprehensiveness
幅広い視野
国際問題論/Human Welfare and International Development/NPO論/グローバル化社会と福祉/社会問題論/高齢者と福祉/障害学/手話言語学基礎/手話言語学専門/シニアビジネス論/災害復興学/ディアスポラ論
Competence
高度な問題解決能力
人間福祉グローバル演習A~H/人間福祉国内フィールドスタディⅠ~Ⅲ/人間福祉海外フィールドスタディⅠ~Ⅲ

中でも「人間多様性論」は非常に特徴的な科目です。人間福祉学部とは文字通り「人間の福祉」すなわち「人間の幸せ」を追求する学部ですが、「人間の幸せ」といったときに、自分や自分の近しい人の幸せだけでなく、「社会の中のすべての人の幸せ」を追求することを考えるのが人間福祉学部です。社会の中には、性別、国籍・民族的ルーツ、宗教、障害、セクシュアリティ(SOGIE)などの多様性が存在していますが、残念ながら障害者、外国人、先住民、LGBTQ+といった特定のグループの人たちが偏見、差別、抑圧の対象となっています。「人間多様性論」では、そうしたいわゆる「マイノリティ」の人たちの生きづらさの現状を学ぶとともに、そうした人たちに寄り添うだけでなく、差別や抑圧を引き起こしている社会構造について学びます。マイクロアグレッションやマジョリティ特権といった視点から社会を変革する第一歩として自分を見つめなおして、自分を変革し、そのうえでSDGsの理念でもある「誰一人取り残されない社会」の構築のために私たち一人ひとりができることを考え、具体的なアクションをおこせるようになることを目指します。

学科横断型実践教育

実践教育科目 フィールドスタディ風景イメージ

実践教育科目 フィールドスタディ風景イメージ

予測不能な現代においては新たな視点や発想力なくしては課題解決が困難となってきました。そこで、自らの専門分野を深化させる実践教育と並行して、他学科、他分野のフィールドでも経験を積むことができる実践教育科目「人間福祉国内フィールドスタディⅠ~Ⅲ」「人間福祉海外フィールドスタディⅠ~Ⅲ」を開講しています。

 例えば、社会福祉学科に所属し、児童福祉分野を中心に学んでいる学生が将来的に子ども食堂の運営を考えたとき、社会起業学科で展開されているソーシャルビジネスの分野でフィールドスタディを行うことで、組織の運営や経営の視点に触れる、あるいは、人間科学科に所属し、健康科学の分野を中心に学んでいる学生が将来的にスポーツによる社会貢献を考えたとき、社会起業学科で展開されているスポーツマネジメントの分野でフィールドスタディを行うことで、スポーツによるまちおこしの手法を学ぶといったことが期待されます。現場で実習を行っておわりではなく、事前計画の立案、事後学習による省察を行うことにより、単なる体験ではなく自らの経験として蓄積させます。

学科を越えたゼミ履修

人間福祉学部では、3年次に「研究演習Ⅰ」、4年次に「研究演習Ⅱ」という演習系の必修授業を3、4年通じて同一教員のもとで履修することになっており、これらの授業のことをいわゆるゼミと呼んでいます。学生は、ゼミに所属しながら大学での学びの集大成として卒業研究を仕上げます。従来のゼミは、自らの所属学科の教員が開講するゼミから選択し、同一学科の学生同士でクラスを形成していましたが、新カリキュラムでは、学科の壁を越えて選択することができるゼミ(学科横断型ゼミ)を開講しています。学科横断型ゼミ(※)では、3学科の学生が混合でクラスを形成し、2年間、学んでいくことになります。各学科で学んだそれぞれの分野の知識や、学科横断型実践教育科目で得た新たな視点を各自が提供しながらゼミを運営していきます。異なる前提知識、バックグラウンドを持った者同士が様々なテーマに関して議論を重ね、発表し、ともに学び合っていく中で、新たな疑問を投げかけ、物事を多角的に分析する能力を養います。
※すべてのゼミが学科横断型ゼミとして開講されるとは限りません。

 

※カリキュラムは変更になる場合がございます。