今井 小の実 (いまい このみ) 教授

■研究分野のキーワード
 社会福祉史、女性福祉、ジェンダーと福祉

研究内容

 研究の巨視的な目的は社会福祉のなかに潜むジェンダーバイアスの払拭です。ジェンダーは歴史的産物ですから歴史研究の方法をとることは妥当と考えています。従来の社会福祉は、ケアを必要とする対象者を中心に展開されてきた結果、ケアラーとして女性を固定し、ジェンダーバイアスの形成に加担してきた一面をもっていました。しかしジェンダー規範は、現在、さまざまな形で社会福祉の問題を誘引しています。そこで女性史と「福祉」史の交差点にたち、「福祉」の歴史のなかに主体的な女性を位置づけ、ジェンダーバイアスから解放された新たな女性福祉を展望していきたいと考えています。その一環として平塚らいてう、与謝野晶子らにより「女性の育児と仕事は両立可能か」を主テーマに議論された大正時代の母性保護論争に着目、約20年後の母子保護法成立までの過程を検証し、論争を社会福祉思想として位置づけました。現在は広い意味での“ケア”労働のジェンダー化の形成過程について国際比較を行なっています。

研究詳細

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