2015.06.02.
沢田賢吾さん(社会起業学科4年生)がスリランカの子供たちにバレーボールを指導

沢田君写真1

 人間福祉学部社会起業学科4年生の沢田賢吾さんが、関学大と国際協力機構(JICA)が連携して実施している海外ボランティアプログラムで昨年10月から3月までの半年間、スリランカへ派遣され、現地の小・中学生へバレーボールを指導する活動に従事してきた。
 沢田さんは中学時代からバレーボールをはじめ、大学でも体育会バレーボール部のレギュラーとして活躍。3年生の秋に海外ボランティア参加を決意した。
 現地ではスリランカ教育省が推進する「子どもの体力増進運動プログラム」のボランティアとして、小学生から高校生までの混合学校で授業や放課後の部活動でバレーボールを指導した。
 スリランカでは体育の授業がない学校が多く、運動不足から子どもの約20%が生活習慣病予備軍といわれ、このような現状を解決するのも活動目的のひとつだった。

沢田君写真2

 授業は現地の言葉であるシンハラ語で教え、体育以外にも、折り紙や日本の歌謡曲を教えるなど文化交流にも力を入れた。「初めは言葉を覚えるだけで大変でしたが、現地の子供たちは歌ったり踊ったりするのが大好きで、底抜けに明るい笑顔に助けられた」と振り返る。
 スリランカではバレーボールそのものを知らない子どもたちが多かったが、熱心な指導を繰り返すうちに楽しさが生徒たちに浸透。学校を挙げてバレーボール大会を開催してくれるまでになった。
 沢田さんは「実際にボランティアに参加してみて自分なりにいろんな貢献ができることを実感できました。今回はスポーツを通じて活動しましたが、今後は途上国で生活してみて感じたさまざまな課題に向かって、スポーツ以外の分野、例えばビジネスを通じて貢献できないかなど、いろんな可能性を探っていきたい」と手ごたえを感じている。