2023.09.04.
林直也ゼミが「Self Design Goods~レベル“竹ぇ”応援デザインしよう~」を開催

9月3日、社会起業学科の林直也ゼミの3年生が、さわかみ関西独立リーグに所属する兵庫ブレイバーズ(所在地:兵庫県三田市)とコラボし、オリジナルイベントを開催しました。
スポーツを通した社会貢献をテーマに活動する林ゼミ。今回のイベントは、「放置竹林」、「ロスフラワー」に着目した内容でした。
竹は繁殖力が強い上に根が浅いため、放置すると土砂災害の原因になります。また、まだ楽しむことができるものの、枯れ始めているため廃棄せざるを得ない(商品化できない)お花=ロスフラワーの活用方法が近年注目されつつあります。
そこで、放置竹林の竹を活用し、ブレイバーズの応援グッズを作成することで、放置竹林問題やSDGsに貢献しつつ、これまでにない新たな応援を“デザイン”しようと考えました。

 

三田市で竹林整備に取り組まれている方々の協力のもと、学生自ら竹の伐採、油抜き(竹を炎であぶり、浮き出た油をふき取ることで強度が増す)を行い、その竹を切って、割って、削って、磨いて、穴を開けてという加工作業を行いました。
そうして完成した竹クラベス(打楽器)を試合観戦に来て下さったファンの皆様、先着50名様へプレゼントするという企画です。


  


ロスフラワーに着目した企画は、Falette Fleurs(ファレットフルール)西宮北口店様からロスフラワーを提供いただき、そこから抽出した塗料でファンの皆様に応援フラッグを作ってもらうというもの。そのことで、ロスフラワーを有効活用し、世界に一つだけの応援フラッグを“デザイン”することを目指しました。
当日は小さなお子様を始め、多くのファンの皆様にご協力いただき、立派な応援フラッグが完成しました。竹クラベス、応援フラッグともに、イベントタイトルの「Self Design Goods」を具現化する素晴らしい応援グッズとなりました。実は、「Self Design Goods」の頭文字と最後のsをつなぐと、SDGsに。タイトルに込められた気持ち通りの、スポーツを通したSDGsイベントとなりました。


 

この日を迎えるまで、何度も何度も立案作業を行い、イベント内容が決定した後も企画書の作成、協力者との打ち合わせ、竹の伐採・加工・仕上げ、ロスフラワーからの塗料抽出など、全力でイベントに向き合ってきました。
ただの集団をチームへと変えるには、共感できる目的を設定し、明確な役割分担を行い、一緒に汗をかき、小さな成功体験を蓄積することが必要だとされます1)
イベントに取り組んだ学生たちは完全にチームと化し、イベント終了後は達成感、充実感に満ち溢れていました。このチームでまた新たな社会貢献活動を生み出していってもらいたいですね。
学生たちの今後の活躍にご注目下さい。

1)遠藤功(2021)『サクッとわかるビジネス教養 マネジメント』 新星出版

■林 直也ゼミ