2022.03.16.
2022年3月7日に想うこと(3月16日追記更新)

2022年3月7日

2022年3月7日に想うこと


人間福祉学部長
武田丈

2022年2月24日に始まったロシア政府のウクライナ侵攻が12日目を迎えました。
停戦交渉が成功していることを期待して毎朝目覚めるのですが、残念ながら今朝も大きな進展は見られませんでした。

人間福祉学部・研究科の学生、院生、教職員の皆さんも、多くの人の命を奪い、不安、恐怖、悲しみを生み出す軍事侵攻や武力行使に心を痛め、一日でも早く世界に平和がもたらされることを願っていることだと思います。

世界を見渡せば、残念ながらウクライナ侵攻だけでなく、ミャンマーやシリアにおける内戦、
香港・ウイグル自治区における人権侵害が今も続いています。同性愛者を極刑に処す国や、国家としてLGBTQ+を迫害している国も存在します。日本も決してすべての人の人権が実現されているわけではりません。たとえば、アメリカ国務省が毎年発表している『人身売買報告書』は日本の外国人技能実習制度は「労働搾取」という人権侵害だと指摘していますし、人権や社会正義の実現を目指して同性婚訴訟や、出入国在留管理局収容中に適切な治療を受けられずに死亡したスリランカ人女性の国賠訴訟も行われています。

人間福祉学部は、まさにこうした国内外の人権侵害に立ち向かい、社会正義の実現を目指す学部です。一刻も早くウクライナに平和が取り戻され、世界中で人権や社会正義が実現されることを願うとともに、改めて人間福祉学部として世界の人びとの福祉や世界平和のための教育および研究に取り組んでいくことを宣言いたします。

以上


(3月16日追記)
3月10日に人間福祉学部学生・教職員・関係者で「ウクライナのためにオンラインで共に祈るときへのお誘い」を実施しました。
当日使用した資料を掲載致します。
『共に祈るとき』