2021.12.20.
「スポーツウエルネス吹矢選手権大会」に林直也ゼミが出場

 みなさんは、「スポーツウエルネス吹矢(以下SWF)」というスポーツを知っていますか。SWFは、6~10m離れた円形の的をめがけて息を使って矢を放ち、その得点を競うスポーツで、近年では、国体のデモンストレーションスポーツ(「正式競技」とは別に、健康増進や体力の向上などを目標に行なわれ、開催地県民なら誰でも参加できる)としても実施されています。性別・年齢を問わず、誰でも手軽にでき、ゲーム感覚で楽しみながら行えるスポーツとして注目されています。しかしながら、シニア層への普及が進む一方、若年層へ広がっていないのが現状です。

 そこで、スポーツマネジメントを学ぶ林直也ゼミでは、「大学生へSWFを普及させよう」と、かつては林直也ゼミ主催でSWFの大会を開催し、参加者にアンケート調査を行うことで、普及のためのヒントを探る活動などを実施してきました。そして、今年度は「SWFの大会を盛り上げよう!」と、大学対校選手権大会へ出場しました。

 参加チームは林直也ゼミに所属する3年生及び来年度から所属予定の2年生です。「優勝するぞ!」と意気込んでいましたが、なかなか思うように飛んでくれません。手元で1mmずれるだけで、的では10cmほどずれてしまいます。静寂に包まれた中での一吹き。緊張で手が震えます。だからこそ、的の中心部に当たった時の爽快感、「やった!」という喜びもひとしおです。

 中には、「これがスポーツなの?」「息を吹くだけだよね?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。しかし、参加学生たちは「スポーツ」であることを実感したと思います。それは、大会終了後の感想、“すごく疲れました”、この一言に象徴されています。練習も含め、各々40回ほど吹きましたが、一吹きごとに最大集中し、腹式呼吸でおもいきり、「フッ!」と息を吐く。こういった行動、経験は日常生活ではほとんどなく、想像以上に身体に負荷がかかります。真剣な表情、緊張した表情、当たった時の歓喜に満ちた表情、交流を楽しむ表情など…。短時間ではありましたが、学生たちの様々な表情を味わうことができ、非常に有意義な時間となりました。まさにスポーツのチカラです。

 「来年も出場しよう!」と、学生から提案が。1年後が楽しみです。

※競技中及び撮影時のみマスクを外しています。