2021.11.01.
子ども虐待防止を啓発する「オレンジリボン運動」に学生が参加

人間福祉学部の「馬場幸子ゼミ」で学ぶ学生が「オレンジリボン運動」に参加し、子ども虐待防止の啓発活動に取り組んでいます。

「オレンジリボン活動」は、認定特定非営利活動法人「児童虐待防止全国ネットワーク」が推進する子ども虐待防止に関する市民運動です。同団体では、子ども虐待のない社会の実現を目指す啓発活動の一環として、「学生によるオレンジリボン運動」を展開しています(※)。

※:認定特定非営利活動法人「児童虐待防止全国ネットワーク」ウェブサイト  https://www.orangeribbon.jp/

人間福祉学部の「馬場幸子ゼミ」で「児童虐待予防の認識と関心」をテーマに取り組む学生たちは、学生も含めた多くの方に子ども虐待の問題に関心を持ち、子ども虐待のない社会の実現を考えるきっかけになればとの思いから、11月の「児童虐待防止推進月間」にあわせて、「オレンジリボン運動」をキャンパス内で行っています。ぜひご覧ください。

<活動内容>
 期間:11月1日~11月30日
 場所:西宮上ケ原キャンパス 大学図書館エントランスホール
 内容:学生が制作したオレンジリボン運動に関するポスターの展示及びチラシ・オレンジリボンの配布

<ゼミ生の皆さんからのメッセージ>
 私たちは春学期からゼミで児童虐待について学んでおり、その中でも特に児童虐待件数が増加傾向であることに関心を持っています。そこでオレンジリボン運動を学内で行うことによって、多くの方にも児童虐待について関心を持ってもらうことができるのではないかと考えました。図書館前に掲示しているポスターを通して、児童虐待や児童虐待防止について少しでも関心を持っていただけたら嬉しく思います。児童虐待の様々な問題について一緒に考えてみませんか。

社会福祉学科 馬場幸子教授

社会福祉学科 馬場幸子教授

<教員からのメッセージ>
 子ども家庭福祉にかかわる研究を行っている私のゼミでは、毎年「オレンジリボン運動」に参加しています。ゼミ全体で参加する年もあれば、グループ研究の一環で、数名の学生のみが参加する年もあります。規模は小さくても、毎年取り組みを行うことによって、「あ、今年もオレンジリボン運動をやっているな」と気付いてくれる人が増えることを願っています。
 メディアで取り上げられる児童虐待はおぞましく社会を震撼させますが、一方でどこか自分とは無関係の事のように思えるかもしれません。けれど、児童虐待は状況次第で誰にでも起こりうるものなのです。ひとり親家庭の親が、あるいは、夫が多忙で「ワンオペ育児」を強いられ、ママ友や実家に頼ることもできない母親が、ストレスと孤独感から感情のコントロールを失い虐待に至るということも、決して珍しいことではないのです。
 アパートの一室で「虐待事件」が生じた時、取材に応じた同じアパートの住人は決まってこう言うのです。「子どもが虐待されていたなんて知らなかった。」「そんなに困っていたなど気づかなかった。」と。
 児童虐待は、社会全体の問題です。私の問題、あなたの問題でもあるのです。近い将来親になるかもしれない大学生のみなさんも、ぜひ児童虐待を自分事としてとらえて考えてみてください。
 様々な社会問題について考え、仲間と共に活動することは、大学生だからこそできる大切な体験の一つです。