◇Book For Children◇

[ 編集者:経済学部・経済学研究科       2018年2月23日   更新  ]

Book For Children

 マダガスカルに行く前に日本の二つの小学校で絵葉書とビデオレターを作成し、マダガスカルの子どもたちへ届けました。この活動で日本の小学生の多くがマダガスカルに対してたくさんの興味をもち、世界に視野を向けるきっかけにもなりました。絵葉書とビデオレターを受け取ったマダガスカルの子どもたちも日本に対し興味津々で、今後も継続的に日本とマダガスカルの子どもたちをつなげる活動を行っていきたいと思います。
 また、今回私たちは算数の教材を独自に作成し、調査で訪れた村の小学校でそれらを配布しました。学習機会が少ない子どもたちがこの教材を使うことにより、勉強の楽しさや成績が向上することを願っています。 
 今後の活動として、私たち18人全員が現地で感じた子どもたちへの思いを絵本にし、マダガスカルの子どもたちへ届ける活動を行っていきます。

子どもたちに本を届けたい~Book For Children~-栗田匡相ゼミ関連ページへのリンク

酒井 奈緒

 マダガスカルの子どもたちは世界のこと、そして日本のことについて十分に知る機会がありません。また日本の子どもたちもマダガスカルなどの発展途上国のことを知りません。そこでBook For Childrenでは、マダガスカルと日本の同世代の子どもたちがお互いのことを知り、私たちを通して交流してもらうために現地で様々な活動を行いました。現地では初めにマダガスカル学生に通訳をしてもらいながら日本についての紙芝居を行いました。その後、日本の小学校で出張授業をして作成したビデオレターを子どもたちに届け、マダガスカルでも日本の子どもたちに向けて同様のことを行うことで交流を深めました。また、別の地域では日本とマダガスカルの子どもたち間の絵手紙交換だけではなく、学ぶ機会が圧倒的に少なく、自分だけの教科書も持っていない子どもたちのために内容や構成まで全て私たちが独自で作成した算数の教材配布をするなど、私たちが調査を行った3地域で様々なBFC活動を行いました。ビデオレターや絵手紙に貼り付けた日本の子どもたちの写真を見せると、言葉は通じませんが遠い場所に住んでいる見た目も話す言葉も違う同世代の子供たちに興味津々で、ビデオや絵手紙を見る目は輝いていました。その後、それぞれマダガスカルの紹介や夢、そして好きなことなどの想いを話したり絵に描いたりして楽しく取り組んでくれました。また教材を手渡しするとき、照れながらも小さな声で「ありがとう」と言い、大事そうに持ってくれていました。帰国した現在は、マダガスカルでの経験から子どもたちに伝えたいこと考えながら絵本作成に取り組んでおり、来年に完成する予定です。今回、私たちが出会った子どもたちが、現地で行った交流活動や教材などのBFC活動で少しでも未来の可能性が広がればいいなと願っています。

酒井 奈緒さん

神原 明里

 私は、日本の子どもたちとマダガスカルの子どもたちを繋ぐ橋渡しの役をできたことに誇りを思います。日本の子どもたちが描いた絵を、マダガスカルの子どもたちに渡す絵はがきプロジェクトを行ったときなんだか胸の中が熱くなるような思いでした。マダガスカルの子どもたちの顔を見ながら、遠く離れた日本とマダガスカルがつながった瞬間に立ち会えた気がします。
 初めて見る日本語の文字、日本の子が描いた絵をみてこれは何だろうと目を輝せているマダガスカルの子たちをみて、ここにきてよかったと再確認できました。
 私がマダガスカルでできたことはほんの少しのことだと思います。しかし、BFCの活動を通してマダガスカルの子どもたちの笑顔を増やすことができたのではないかと思います。
 今回私たちは、彼らが夏休みの間に村を訪れ調査やBFC活動を行いました。「あかり」という日本人が村にやってきて遊んだことや喋ったこと、「あかり」がよくわかんない質問をしたということ、日本の子どもたちからプレゼントをもらったということは、マダガスカルの子どもたちの胸にずっと残るかけがえのないものです。そして、私は彼ら以上にマダガスカルという国からたくさんのことを教えてもらいました。

 調査に協力してくれたマダガスカルのみんな、PAPRIZ、JICAの皆様、K5の素敵な仲間たち、調査の通訳をしてくれたルバやタナ大学の生徒さん、そして素敵な世界に誘ってくれた栗田先生、影から応援してくれる家族、全てに感謝しなければ得ることのできなかった出会いです。本当にありがとうございました。

神原 明里さん

菅野 祐介

 Book For Childrenのワークショップとして、マダガスカル農村の子ども達にビデオを通して日本について紹介しました。日本の小学生が話す日本の様子に子ども達はタブレットに目を輝かせながら食いついていました。日本→アフリカ→マダガスカル→農村と続くと日本でありふれたものがない、無い物尽くしの世界が広がっています。子ども達に映像について感想を聞かなくても、動く映像を見ることは初めて、日本人を見ることが初めてであることがその目の輝きから窺えました。ビデオを観てもらった後に、私は子ども達に将来の夢を聞き、紙に書いてもらう予定でした。本当は10歳から12歳の子ども達を対象としていました。しかし、私の周りにいた子ども達12人は全員が4歳以下でした。当然、しゃべること、話すこと、しっかりお話を聞くこともできません。通訳をして頂いたアンタナナリボ大学のアンジャに何度も説明してもらい、何回も文字を書き直してもらいました。しゃべることができないので、代わりにアンジャに話してもらいました。ここまでは日本の同じくらいの年齢の子ども達と同じだと思いました。しかし、マダガスカル農村の子ども達の夢を聞くと日本の同年代の子ども達とは決定的に違いました。私の2歳と4歳のいとこの夢は、それぞれ仮面ライダーと機関車トーマスです。マダガスカル農村の子ども達の夢は牛をたくさん飼うとか、たくさんご飯を食べるといった夢でした。囲まれている環境が違うと、夢も違うのかー。私のいとこの夢は何年かすれば変わるはずです。しかし、マダガスカルの子ども達の夢はどうなるのだろうか。インターネットや本、先輩の話からは決して知ることができず、行ってみないと分からなかった気づきを得ることができました。最後に、この気づきを得ることができた奇跡と思えるような繋がり・環境を作っていただいた、栗田先生、ゼミの仲間達、アンジャをはじめとするアンタナナリボ大学の通訳の仲間達、マダガスカル在住の日本の人達、これらの人達の家族、12人の輝く目を持つ子ども達、に感謝の気持ちでいっぱいです。

菅野 祐介さん