2019.04.01.
【栗田ゼミ】2018夏 フィールド調査 in セネガル

 栗田ゼミは毎年3年生が夏休みに発展途上国を訪れ、現地で調査を行います。6期生の私たちはアフリカ大陸の最西端に位置するセネガルを訪れ、1ヶ月間現地の農村でホームステイをしながら調査を行いました。
 調査の準備が始まった2年生の春休みから、たくさんの論文を読んで知識を蓄え、統計ソフトの課題に取り組み、分析能力を磨きました。そこから4つの班に分かれ、班ごとに「どんな研究を、何故セネガルでしたいのか。」を話しあい、各班の軸となるリサーチクエスチョンを確立していきます。仲間と意見がぶつかりながらも、みんなで毎日のように深夜まで話し合いを行いました。この、「セネガルの人たちのために何ができるのか。」を皆で真剣に考えた時間は、現地に着くと、ゼミ生一人ひとりを支える大きな柱のような存在になっていました。
 実際にセネガルに着いて調査を始めると、全く想像通りに物事が進みません。不測の事態が毎日のように頻発し、開始早々出発前のスケジュールから数日間の遅れが発生した所もありました。それでも、「この状況をなんとかしたい」というゼミ生の想い、それに共感してくれ手助けしてくれるダカール大学の通訳達、そして、調査に協力してくれる農村の温かい人々に助けられながら、1つ1つ着実に乗り越えてゆくことができました。
 帰国後は自分達で収集した調査データをもとに、論文の執筆に向けて各班データ分析を行いました。2年生の春休みから行ってきたすべてのこと、そして想いを文章にするのは難しく、締め切りが迫り、緊迫した日々が続きました。そんな中、セネガルで出会った村人達や友人たちへの感謝の気持ちが、私たちを突き動かしていました。
 執筆した論文が彼らの一助になる事を願い、また、今後も彼らへの感謝の気持ちを大事に、時に想いを馳せながら、各々使命を全うしていきたいと思います。

栗田ゼミ6期 4班の調査テーマ
■農業班
セネガル農村における、自助努力支援がもたらす農家のマネジメント能力への影響〜SHEPの事例を用いて〜
■ジェンダー班
セネガル農村における夫婦間の協働行動が、女性の自立性、家庭内交渉力に与える影響
■漁業班
セネガル漁村における漁業保険の需要~保険理解度が与える加入意思への影響~
■都市労働班
セネガルにおける労働市場政策の改善〜経営者の能力に着目して〜

このページのインデックス