2024.10.04.
谷口真紀准教授がヴォーリズ建築文化全国ネットワーク2024年度全国大会にて講演
2024年6月29日、関西学院聖和キャンパス(西宮岡田山)のダッドレーチャペルを会場に、ヴォーリズ建築文化全国ネットワーク2024年度全国大会が開催されました。本研究センターの研究員、谷口真紀准教授が招かれ、「『アマチュア』教育者、ヴォーリズの教育設計」と題して講演を行いました。ヴォーリズ建築に親しんでおられるみなさんが各地から足をお運びくださいました。
ヴォーリズといえば、キリスト教伝道者であり建築家、ミッショナリー・アーキテクトとして名か通っています。ですが、彼の生きざま全体を眺めてみると、すべての働きを総括する肩書としては、人間教育者がふさわしいのではというところから、谷口研究員は話を始めました。一見すると、教育者と建築家はまったく異なる職業のように思えます。けれども、人がその人として認められる居場所を生み出すという点で、両者の仕事は重なり合っています。人が誰かとつながりを持ち、自分らしくいられる場を生み出すことこそ、ヴォーリズが生涯をかけた仕事なのではないかと、谷口研究員は結びました。
1時間の講演の後、フロアから熱心な質問やコメントが寄せられました。今なお人間教育の場の記憶を語り継ぐ、ヴォーリズ設計のダッドレーチャペルでの意見交換は貴重なひとときでした。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。