2023.07.26.
建築学部ヴォーリズ研究センター開設企画「ヴォーリズ研究の地平」を開催しました

7月22日に関西学院大学建築学部ヴォーリズ研究センターが開設企画「ヴォーリズ研究の地平」として、関西学院大学西宮上ケ原キャンパスにて、キャンパス・ツアー、シンポジウム、交流会を開催しました。

キャンパス・ツアーには60名以上、シンポジウムには110名以上の方が参加されました。キャンパス・ツアーでは、ヴォーリズ研究センター研究員の案内で、西宮上ケ原キャンパス内で継承されている時計台(旧図書館)、神学部チャペル、ランバス記念礼拝堂、正門、旌忠碑(以上、ヴォーリズ設計)、日本庭園などを巡りました。

シンポジウムの第1部では、森康俊学長、八木康夫建築学部長による開会挨拶の後、下記の研究報告が行われました。

「W.M.ヴォーリズと関西学院大学 −西宮上ケ原キャンパスガイド−」石榑 督和(本センター研究員/本学准教授)

基調講演「ヴォーリズの著作と建築設計記録について」山形 政昭(本センター研究員/本学国内客員教授)

研究員報告①「ヴォーリズ建築と地域創生」角野 幸博(本センター長/本学教授)

研究員報告②「信仰に根ざしたヴォーリズの思想と活動」中山 献児(本センター研究員/一粒社ヴォーリズ建築事務所所長)

研究員報告③「アメリカのキャンパス計画の系譜とヴォーリズのキャンパスデザイン」山根 周(本センター研究員/本学教授)

研究員報告④「ヴォーリズの近代和風建築」石榑 督和(前掲)

研究員報告⑤「ヴォーリズの釘:ミッショナリー・アーキテクトの信念」谷口 真紀(本センター研究員/本学准教授)

また、これに続く第2部では、国際基督教大学を拠点にヴォーリズの研究を進められている岸佑氏(日本近代建築史研究者/国際基督教大学)、旅、食、建築や暮らしを題材にその魅力を発信されている文筆家の甲斐みのり氏、ヴォーリズ学園出身でヴォーリズ建築の写真展を開催されてきた写真家の桃井一至氏から、新たなヴォーリズの一面を紐解く魅力的なコメントをいただきました。

シンポジウムは村上一平理事長、角野幸博ヴォーリズ研究センター長の挨拶で閉会となりました。

交流会では、関西学院西宮上ケ原キャンパスのトータル・デザインで日本建築学会賞を受賞された元日本設計社長の内藤徹男氏をはじめ、多くの方にシンポジウムとヴォーリズ研究センターの活動に対して期待と応援のコメントをいただきました。