2016年10月8日(土)〜12月17日(土)
第40回 キリスト教美術展

展示概要

 関西学院は、米国の南メソヂスト監督教会の宣教師W. R. ランバスによって1889年に創設され、現在まで一貫してキリスト教主義にもとづく教育がおこなわれてきました。また学院にはキリスト教美術が多数所蔵されています。本展覧会は、キリスト教美術協会開催の「キリスト教美術展」が第40回を迎えるのを記念し、現在同協会で活躍する作家たちの作品とともに、学院所蔵の作品のなかから同協会と関係の深い田中忠雄、渡辺禎雄、堀江優、鴨居玲の4作品を展示します。
 本来、初期のキリスト教において、人為的な絵画や彫刻は信仰の対象ではありませんでした。しかし、言葉の壁を越えて伝道するために、美術はたいへん有効な手段となり、聖書を題材とした名作が数多く制作されてきました。いっぽうで美術に対する考えは、東方正教会、カトリック、プロテスタントなど教派によって異なっています。
 キリスト教美術協会は、そのような歴史を踏まえ、20世紀に始まったキリスト教の超教派による対話と和解、一致をめざすエキュメニカル運動に呼応して創作活動をおこなってきました。同協会は、キリスト教の教派や美術団体の会派、その所属の有無を問わず、キリスト教の精神を基にして集まった美術家たちの団体です。「キリスト教美術展」は同協会が発足した翌年の1973年に始まりました。教派を越えた美術家の作品発表の場として、また個々の信仰を表現し福音を証する場として毎年のように開催され、今年で第40回を迎えます。これを記念して今春には東京展を開催し、この度、関西展を本学大学博物館で開催します。
※東京会場(2016年6月28日〜7月15日、於 銀座教会・東京福音会センター、キリスト教美術協会主催)とは展示作品が異なります。

展覧会名
第40回 キリスト教美術展
会期
2016年10月8日(土)〜12月17日(土)
会場
関西学院大学博物館(時計台2階展示室)
休館日
日曜日、11月23日(水)
入館料
無料
主催
共催:キリスト教美術協会
後援
西宮市

見どころ

空の鳥を見よ 田中忠雄

ペテロの離反を予告する 堀江優

図録のご案内

価格:¥600(税込)

開催記念講演会・ギャラリートークのお知らせ

《開催記念講演会》
「イエスの視点を表現する美術とは…」

 講師:ジョージ・W・ギッシュ 氏
山梨英和学院理事長・大学長
元日本キリスト教協議会副議長
青山学院大学名誉教授
 日時:10月8日(土) 14:00〜15:00
 会場:関西学院会館レセプションホール

聴講無料、申込不要

《ギャラリートーク》

  
 講師: 東浦 哲也 氏
関西学院高等部教諭  
 日時:11月17日(木) 16:00〜17:00
 会場:関西学院大学博物館展示室

聴講無料、申込不要