2023年10月10日(火)〜2023年12月9日(土)
企画展「寿岳文章展-領域なき探究:英文学、民芸、和紙研究-」

 関西学院が生んだ著名な文化人の一人、寿岳文章(じゅがくぶんしょう)(1900-1992)は専門分野にこだわらず、さまざまな研究をおこないました。彼は英国のロマン派詩人ウィリアム・ブレイクを研究した昭和を代表する英文学者であり、英国から日本に書誌学を導入した第一人者でもありました。また衰退する手漉紙の価値を訴え正倉院の和紙調査を率いた和紙研究家、世界的に評価が高い私家版(しかばん)「向日庵本(こうじつあんぼん)」を出す書物工芸家、出版者という顔もありました。このような多岐にわたる活動の第一歩は、関西学院からはじまります。

 昨今、寿岳の全業績を検証する研究が活発におこなわれています。本展では寿岳の大きな広がりをみせる研究活動について、関西学院での諸活動とのつながりを強調しつつ、彼が手がけた書籍や日記、書簡などの資料から再評価します。ぜひ大学博物館で寿岳の「領域なき探究」の軌跡をご覧ください。

企画展 「寿岳文章展-領域なき探究:英文学、民芸、和紙研究-」チラシ
企画展 「寿岳文章展-領域なき探究:英文学、民芸、和紙研究-」出品リスト

 『 文学部・社会科第25回卒業記念アルバム
   ─甲東三年 2600─』  1941年

『無染の歌』(複刻版) 1990年(初版1933年) 個人蔵

展覧会名
寿岳文章展-領域なき探究:英文学、民芸、和紙研究-
会期
2023年10月10日(火)〜2023年12月9日(土)
開館時間
午前9時30分〜午後4時30分(入館は午後4時まで)
会場
関西学院大学博物館(時計台2階展示室)
休館日
日曜日、祝日(但し11月3日(金)、11月19日(日)は開館)
入館料
無料
後援
NPO法人向日庵、西宮市

【開催記念講演会】

 「寿岳文章―知識人の肖像―」
  講師:中島 俊郎 氏 (甲南大学名誉教授、日本ヴィクトリア朝文化研究学会、NPO法人向日庵理事長)
  日時:2023年10月20日(金) 13:30〜15:00
  会場:関西学院大学西宮上ケ原キャンパス大学図書館ホール(地下1階)
  ※参加無料、申込不要 

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価格:¥800(税込)