2022年10月17日(月)〜12月17日(土)
企画展「美術と文芸シリーズ 新収蔵品 洋画家 大森啓助コレクション展」

展示概要

関西学院は美術・芸術などの創作についての専門課程を持ちませんが、卒業生のなかには在学中に芸術や文芸を志し、その道で活躍した人たちがいます。大学博物館は「美術と文芸シリーズ」という企画展で、創立から戦前期までの関西学院で青春時代をすごした作家たちを見つめます。シリーズ第2弾となる本展では、洋画家・大森啓助(1898-1987)の作品をご紹介します。2019年に当館に寄贈された作品群から油彩画25点とスケッチ等19点を初公開します。 大森の作品からは、芸術と日々の暮らしを慈しむ画家の目線が感じられます。それは絵画制作と並行して大森がおこなっていた執筆活動のなかにもうかがえます。そこで本展では展示作品とともに、それらと関係する彼の随筆に触れながら大森の横顔にもせまります。関西学院出身の画家たちのなかで最初期の人物である大森啓助の作品を、この機会にぜひご覧ください。
 

大森啓助
神戸で廻漕業を営む裕福な家に生まれた大森は商家の跡取りとして学ぶべく、兵庫県立神戸商業学校(現在の県立神戸商業高等学校)から1916年に関西学院高等学部商科へ進みました。ところが学院在学中に同級生の誘いで参加した絵画部・弦月画会(現在の弦月会)で洋画の世界に魅了され、進路が変わります。1920年に学院を卒業すると、日本の近代洋画を代表する画家・金山平三(1883-1964)に師事しつつ、川端画学校に通います。そして、1926年よりフランスに渡り、画家として開花したのです。1932年に帰国し東京にアトリエを構え、晩年まで制作を続けました。


「美術と文芸シリーズ 新収蔵品 洋画家 大森啓助コレクション展」チラシ (PDFファイル:1.2MB)
「美術と文芸シリーズ 新収蔵品 洋画家 大森啓助コレクション展」出品リスト (PDFファイル:504KB)  

展覧会名
美術と文芸シリーズ 新収蔵品 洋画家 大森啓助コレクション展
会期
2022年10月17日(月)〜12月17日(土)
開館時間
午前9時30分〜午後4時30分(入館は午後4時まで)
会場
関西学院大学博物館(時計台2階展示室)
休館日
日曜日、祝日(但し11月3日(木)、11月13日(日)は開館)
入館料
無料
後援
西宮市

見どころ

画題不詳(エビ) 
油彩・板 制作年不詳

画題不詳(リンゴ園のスケッチ) 
水彩、グアッシュ、鉛筆・紙 1972年

学芸員によるギャラリートーク

学芸員が見どころを解説しながらご案内いたします。
11月  2日(水)13:30〜14:00
11月18日(金)14:30〜15:00
会場:関西学院大学博物館2階展示室
※参加無料、申込不要

図録のご案内

価格:¥800(税込)