2017年10月28日(土)〜12月16日(土)
装いの上海モダン ー近代中国女性の服飾ー

展示概要

 今回の主要な展示品は、中国語で旗袍(チーパオ)とよばれるいわゆるチャイナドレスです。私たちはチャイナドレスというと、太腿まで深くスリットの入ったセクシーな服装を思い浮かべるとともに、中国女性が古くから身につけてきた伝統的な民族衣装のように捉えがちです。しかし実際のところ旗袍は近代に登場し、1920年代から30年代に全盛期を迎えた新しい服装であり、当初は日常着としても着用したため、多くの人が想像する「チャイナドレス」とは異なる実用にかなったものでした。
 近年では日本においても旗袍に関する展覧会が開催され、多くの関心を集めています。このような潮流の中で、本展覧会は隣国として古くから我が国に大きな影響を及ぼしてきた中国および中国語圏の文化についてより深く知っていただこうと、本学言語教育研究センターとの共催で企画したものです。日本屈指の旗袍コレクターである広岡今日子氏のコレクションの中から、主に上海で着用された海派旗袍を中心に、1910年代から70年代の近代中国女性のモードを紹介します。旗袍の他、アクセサリーなどの服飾雑貨、広告ポスターをあわせて展示することで、服飾としての美しさとともに、当時を生きた女性をより身近にいきいきとした姿で感じていただければ幸いです。

展示替えがあります。
前期:2017年10月28日(土)〜11月22日(水)
後期:2017年11月24日(金)〜12月16日(土)

展覧会名
装いの上海モダン ー近代中国女性の服飾ー
会期
2017年10月28日(土)〜12月16日(土)
開館時間
9:30〜16:30(入館は16:00まで)
会場
関西学院大学博物館(時計台2階展示室)
休館日
日曜日、11月23日(木)
入館料
無料
主催
共催:関西学院大学言語教育研究センター
後援
西宮市

見どころ

インダンスレン布のポスター

1920年代のコーディネート(前期展示)

図録のご案内

※完売しました。
「刊行物一覧」ページで一部を紹介しています。

《開催記念講演会》
「用の美」の衰退
—「旗袍」から「チャイナドレス」への変遷をみる

講  師: 広岡 今日子 氏(旗袍コレクター、展覧会監修者)
コメント: 江川 静英 氏(青森大学教授、国際服飾学会理事)
進  行: 成田 靜香 氏(関西学院大学文学部教授)
日  時: 12月2日(土) 13:30〜15:00
会  場: 関西学院大学上ケ原キャンパスB号館103号教室
共  催: 言語教育研究センター、国際服飾学会
聴講無料、申込不要