2009年5月19日(火)~7月15日(水)
復元 江戸のきもの いまとむかしの職人技

展示概要

〈博物館開設準備室としての展示〉
「きもの」のことを昔は「小袖」と呼んでいました。小袖は平安時代以来の歴史があり、日本の風土に育まれた伝統的な衣服です。そこには芸術性の高い意匠や色彩、すべてを手作業で作りあげる職人の優れた技など、高い文化的価値を見いだすことができます。しかし、このような伝統は近代化のなかで失われていきました。関西学院大学大学院文学研究科は、未来へ伝えてゆくべき日本の伝統文化を保存するためのプロジェクトとして「江戸時代の小袖に関する復元的研究」を行いました。
この研究は大学と、京都で活動するきもの職人グループ「染技連」との共同研究により、文献や実物資料の調査研究をもとに、江戸時代の染織技法を復元する実証的な方法で行われました。使う材料や道具、施す技法を吟味し、できるかぎり当時の方法で4領の小袖を制作しました。このなかには現在では途絶えてしまった染織技法もあり、復元は江戸時代の職人技に対する現代の職人の挑戦でもありました。
本展ではこれらの復元小袖とともに、江戸時代に作られた小袖裂(きれ)をあわせて紹介します。
【開催記念講演会】
■題目:「きもの職人こぼれ話」
■講師:矢野俊昭氏(染技連文化財修理所所長)
■聞き手:河上繁樹博物館開設準備室長・文学部教授
■日時:2009年6月20日(土) 13時30分~15時
■会場:西宮上ケ原キャンパス 大学図書館ホール
■入場無料

展覧会名
復元 江戸のきもの いまとむかしの職人技
会期
2009年5月19日(火)~7月15日(水)
会場
関西学院大学西宮上ケ原キャンパス 時計台2階展示室
入館料
無料

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