2017.06.17.
シンポジウム「デジタル時代のジャーナリズム」

 

関西に拠点を置くマスコミ各社でつくる「関西プレスクラブ」は2017年5月27日、シンポジウム「デジタル時代のジャーナリズム」を、大阪市北区の大阪工業大梅田キャンパスで開きました。ジャーナリスト志望の学生ら約130人が参加し、熱心に耳を傾けました。

本シンポジウムでは、総合政策学部の小池 洋次教授がコーディネーターを務めており、朝日新聞の勝田敏彦・報道局ソーシャルメディアエディター、NHKの足立義則・報道局遊軍プロジェクト副部長、読売新聞東京本社の原田康久・メディア局編集部長が、ツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を活用した情報発信のあり方やフェイク(偽)ニュースの問題について議論しました。

フェイクニュースは米大統領選でも横行し、原田康久・読売新聞東京本社メディア局編集部長は「政治的意図があり、(事実確認する)ファクトチェックが重要だ」と指摘。

勝田敏彦・朝日新聞報道局ソーシャルメディアエディターは「既存メディアも検証対象になっており、記事に透明性を持たせないといけない」と話しました。

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)による記者個人の情報発信について、足立義則・NHK報道局遊軍プロジェクト副部長は、取材上知り得た情報でも全ては出さないよう決めているとし、勝田氏は「実績ある記者しか発信を認めない制度が社内にある」と紹介しました。

原田編集部長は「ネットが普及し、自由に安価な形で情報を得られる時代だからこそ、新聞社は信頼できる情報を発信する努力を怠ってはいけない」などと述べました。

 

デジタル毎日「偽ニュースにどう向き合うか」2017/5/27付外部サイトへのリンク