2017.06.02.
春季人権問題講演会でLGBTについて考える
性的少数者(LGBT)について考える春季人権問題講演会が総合政策学部の授業との共催で行われました。大阪私立学校人権教育研究会の指導員で、自身もLGBTの川西寿美子さんが、子どもの頃の悩みや経験を語りました。川西さんは、幼い頃から男装を好み、自分の性別に違和感があった。今は女性の体を受け入れ、男女の枠にとらわれない心で生きているといいます。
講演では、学生時代、男性の格好で通学していた経験を話し、「『兄ちゃん』と呼ばれるのがうれしかった。必ずしも、肉体と性が一致するとは限らない」と強調した。自身がLGBTとして生きる上で感じた悩みも告白。スカートが嫌だったことや、女子トイレに入るのが恥ずかしかったことなどを打ち明け、「人を見た目で決めつけずに、多様な性があることを知ってほしい」と訴えました。
参加した3年の男子学生(20)は「トイレの男女表記一つにしても、悩んでいる人がいるのだと感じた。世間で普通とされていることが、当たり前ではないと考えることが必要だと思った」と話していました。
性的少数者をはじめ、多様性を認める環境を作っていこうと、関西学院大学は「関学レインボーウィーク」を「IDAHOT(国際反ホモフォビア・反トランスフォビア)の日」(5月17日)に合わせて、2013年度より毎年開催しています。
また、関西学院は2010年9月、学生・生徒・児童・教職員ら関西学院に集うすべての人が性別や年齢はもとより、国籍、人種、民族、出生地、宗教、セクシュアリティといった違いを尊び、それぞれの能力を発揮できる環境づくりに向けて努力していこうと、「インクルーシブ・コミュニティ(多様性を力とする垣根なき共同体)宣言」を発表しています。
(一部、記事より引用)