2017.02.22.
冬季白山麓実習が実施されました。

冬の白山麓


2010年度よりスタートした、夏の石川県・白山麓での実習。本実習(科目名:総合政策課題研究A)は総合政策学部が強みとしている「フィールドワーク」プログラムの1つです。

総合政策学部の学生たちが先輩から後輩へとバトンをつなぎながら、毎年企業や自治体、地元住民など立場の異なるさまざまな組織、人々と交流しながら、白山麓の自然環境の保全や活用方法、観光客の集客策の提案など、ユニークな活動に取り組んでいます。

これまでのプロジェクトでは、公園の活性化策の提案や、園芸福祉イベント、ポスター制作を盛り込んだジオパークPRのワークショップ、ジオパークを通じて地域の親交を深めるため子ども壁新聞づくりを実施してきました。


今回は、例年夏期に行っている白山麓実習を初めて冬期に実施しました。

理由としては、地元の人たちから「冬にこないと本当の白山麓は分からない」と言われてきたこと。一方、雪国の経験がない学生にとって、「雪の大変さを実感することは、地域の課題を解決するうえでより白山麓の人たちによりそって考えることができるようになる」と思われたこと。


実際、初めてみる150cmを越す雪に感動しつつも、現地で暮らす人・働く人たちの交わりは履修した学生にたくさんの気付き・問題意識をもたらしたようです。


「知っているつもりでいた地域のことも、たくさんのイメージや先入観で片付けている部分があったことに気が付き、色々な方と関わることで、多視点から物事を考えるで大切さを実感しました。

スキー場の閉鎖によるダメージ、都市部の発達が田舎に対して『不便』という先入観を生んでいるのではないか…等、これまでの実習ではあまり話題にならなかったテーマが話し合われたのも、冬ならではの実習の成果だと感じました」


このようにある場所を訪ね、観察し、関係者から話を聞き、問題点を明らかにして解決策をフィールドワークは、発見を通じて自分自身の課題や新たな目標を見つけることができる学び方です。

佐山教授の研究室ブログからもその詳細な活動報告がアップデートされています。ぜひご参考ください。

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総合政策研究49号『大学教育における地域貢献活動型フィールドワークの意義 : 関西学院大学 総合政策学部 白山麓実習5年間の活動から 』外部サイトへのリンク