2016.04.02.
学部入学宣誓式が執り行われました

入学式

西宮上ケ原キャンパスの総合体育館で行われた入学式。この日は総合政策学部の他に理工学部、教育学部の入学式でした。

讃美歌

総合政策学部入学宣誓式の様子。新入生一同で讃美歌を歌っています。

先生方

細見学部長と副学部長、学部長補佐の先生方です。

サークル紹介

高中礼拝堂のチャペルオルガン。

二階席

2階席もほぼ満席。

式辞

細見学部長からの式辞。

4月1日小雨の降る中、関西学院大学・大学院の入学式が執り行われ、総合政策学部では、学部生628名(編入学生含む)、大学院生(前期・後期)合計10名の新入生を迎えることができました。
また同日午後には、学部の入学宣誓式がおこなわれ、細見学部長から学部宣誓式式辞が述べられました。

学部長式辞の一部をここに掲載いたします。
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ご入学おめでとうございます。関西学院大学総合政策学部は、新入生のみなさんを心から歓迎いたします。また、これまで新入生の皆さんの成長を見守ってこられたご家族のみなさまには、心からお喜びを申し上げます。

総合政策学部のモットーは、「Think Globally, Act Locally」です。考えるときには、地球規模で、大きなスケールで。そして行動するときは、足元から、自分の住む地域社会から始めてみよう、という意味です。

皆さんが入学した総合政策学部は、地球規模で物を考え、足元から行動するために、様々な学問分野の授業を開講しています。現代のわたしたちを取り巻く問題は、複雑かつ多様です。ひとつの専門分野の知識だけでは対処できないのです。様々な学問分野に触れ、物事を多様な角度から見ることができるようになりましょう。他者の考えや価値観と出会い、相手の立場に立って考えることができるようになりましょう。ここでの学びが、みなさんの中に眠っている可能性を引き出し、社会や人々の幸福のために働ける力を育てることができることを、心から願っています。

また、総合政策学部が学部教育・研究の根本精神としている、キリスト教の聖書の言葉があります。それは「仕えられるためではなく、仕えるために」という言葉です。
この言葉は、関西学院のスクールモットーである「Mastery for Service」の精神と、その目指すところは同じです。Masteryとは、勉強や訓練を通じて、自分に知識・技能を身につけ、主人となること、言葉を変えれば、リーダーとなることを意味します。では、どんなリーダーなのか、何のためにリーダーになるのか。高い地位に上り、高い収入を得て、名誉と富を手に入れ、いわゆる、人もうらやむ勝ち組となって、人生の競争に勝利するためでしょうか。そうではありません。その目的は、人の主人となるのではなく、人に仕える者になるため、人を支配し、命令する者になるのではなく、人を助け、支援する人になるためです。

 現在注目されているリーダー像は、「サーバント・リーダー」です。「サーバント」というのは、日本語では、奉仕する人、仕える人、という意味です。この「サーバント・リーダー」の大きな特徴は、上から命令するのではなく、下からメンバーの仕事を支え、支援すること、部下と共に仕事をし、なによりも、組織のパフォーマンスと高めるために行動することです。
 「サーバント・リーダー」に求められる資質は、他者の言葉に耳を傾けること(傾聴)、他者の立場に立って、相手の気持ちを理解すること(共感)、他者の苦しみを癒し、その人の本来の力を取り戻させること(癒し)、人々が幸福を感じ成長できる組織を作ること(コミュニティづくり)など、全部で10個の資質が考えられています。
 私は、これから関西学院大学総合政策学部で学びを始めようとしている皆さんに、他者の声に耳を傾け、共感し、癒し、力を与えることができるような人物になってもらいたいのです。
どうか、思う存分、これからの大学生活を楽しんでください。そして、卒業式では、成長したみなさんのたのもしい顔を見るのを楽しみにしています。

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