2024.09.17.
松本秀暢教授のゼミが、2023年度に続き、南紀白浜空港でフィールドワークを実施しました
9月10日、「航空」を専門とする松本秀暢教授(都市政策学科)とゼミ生23名が、和歌山県の白浜町にある南紀白浜空港(愛称 熊野白浜リゾート空港)を訪問し、株式会社南紀白浜エアポート代表取締役社長である岡田信一郎様のご厚意により、昨年度に続きフィールドワークを実施しました。南紀白浜空港は2019年に民営化され、現在、日本で最も注目を集めている空港の1つであり、「空港型地方創生」をコンセプトに掲げて、交流人口の拡大や地域経済の活性化に取り組んでいます。
まず、これまで取り組んできた「南紀白浜空港における旅客流動の実態」について報告を行い、岡田社長から多くのコメントをいただくと同時に、大変示唆に富む話題や興味深いお話しをご提供いただきました。その後、岡田社長から国際線ターミナルを中心としたご案内があり、国際線保安検査場をはじめとする立ち入り禁止エリアも含めて、空港施設を見学させていただきました。特に、広々としたロビー・ラウンジは印象的であり、コンサートやファッション・ショーをはじめ、各種イベントにも活用されているとのことでした。また、同空港は映画の撮影でも有名であり、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の空港シーンは、同空港で行われたとのことです。隣接する旧南紀白浜空港跡地でも、映画やミュージック・ビデオをはじめ、これまで多くの作品のロケ地として利用されており、このような取り組みは、地元白浜町の活性化に対して、大きな貢献を果たしていると考えられます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響から、2023年4月に国内線、そして2024年2月には国際線が完全回復し、世界の航空需要はCOVID-19発生前の2019年水準を超えました。多くの外国人が再び日本を観光に訪れるようになり、白浜町でもたくさんのインバウンド(訪日外国人旅行者)を見かけました。フィールドワーク終了後には、真夏の太陽が降り注ぐ青空の下、ゼミ生は海や温泉を存分に楽しみました。
現地に足を運ぶフィールドワークを重視する総合政策学部のポリシーを実践することによって、ゼミ生はこれまでの学びをさらに深める大変有意義な機会となりました。フィールドワークで得た知見を活かしながら、これからの学びを一層高めていきたいと思います。