2024.06.10.
西立野修平ゼミが「水素スマートシティ神戸構想」を学ぶため神戸市役所を訪問
6月3日、総合政策学部・西立野修平ゼミが「水素スマートシティ神戸構想」を学ぶため神戸市役所を訪問しました。当日は、政策担当者から「水素スマートシティ神戸構想」の
背景/経緯/現状、交通分野における水素の利活用促進策の現状と課題、および燃料電池自動車やバス、水素ステーションの普及に関する課題と諸政策について説明を受け、その後、意見交換を行いました。今回の神戸市役所訪問では政策担当者と直接対話をする機会を得られ、課題の発見、学習意欲の向上や研究の促進に繋がる有意義な機会となりました。
参加者のコメント
青木 優樹 さん
神戸市の担当者の方々からお時間をいただき、貴重なお話を聞くことができてとても参考になりました。自分たちで調べるだけでなく、実際の現場で事業を行っている方から直接お話を伺うことは重要であることに気づかされました。神戸市は早い段階から水素を利用したスマートシティ構想を打ち出しており、国内外問わず他の自治体と提携を結び、水素の製造、供給、利用に向けた多くの実証実験を行っていることに感銘を受けました。また、私たちの研究内容である「燃料電池車の普及」についても神戸市は精力的に活動していて、この問題についてはお話を聞くだけでなく、こちらからも授業内で取り扱った論文の内容を参考に意見を述べ、お互いの情報を共有することができました。これらが少しでも担当者の方々の参考になることができれば幸いです。加えて、私たちがこれから研究する「燃料電池車普及に向けた政策提言」について一緒に考えてくださり、現場を知っている上でのとても重要な意見をいただきました。このヒアリングで共有したこと、学んだことを最大限に生かして、研究を進めていきたいと思います。
大橋 彩 さん
私たちは全国的に見ても水素の活用を積極的に取り組んでいる神戸市のヒアリングを行いました。神戸市は事業所と連携していくために意見交換を行なっており、文献を読むだけでは聞くことができないその場で出た現場のリアルな意見を聞くことができとても勉強になりました。水素の活用を普及させるにはやはりコストを抑えることが課題でそのために需要を増やすことが必要だと学びました。人々の水素に対する認知度を上げることで徐々に増えていくと思うので論文作成を通じて何か貢献することができればなと感じました。また、燃料電池自動車が今後普及していくための研究を進めていく上で重要な点である政策提言に関しても議論を交わさして頂くことができたので、発表までにその点をしっかり詰められるようにこの経験を活かして論文作成を進めていきたいと思います。
尹 晶鉉 さん
今回の水素スマートシティ神戸ヒアリングを通じて、神戸市がすでに水素を利用した多くの事業を行っており、実際に温室効果ガスも大幅に減少していることが分かりました。神戸市は、日本で水素エネルギーが有名になる前から、さまざまな国と協力し、カーボンニュートラルのためのCO2フリー水素サプライチェーンの構築に力を入れてきました。特に現在の研究課題である水素燃料電池車(FCV)の普及において重要な水素ステーションの拡大について、専門家の意見を聞くことができました。商用車両を増やして固定された顧客を確保し、それによって水素ステーションを建設しやすくし、水素ステーションの数を増やし、住民の生活の周辺に水素ステーションを配置することで、FCVの購入を容易にすることが普及の大きな助けになるという考えに至りました。
橋本 堅 さん
今回、このようなヒアリングの機会を頂いたことを非常に貴重な体験であったと考えています。私は今回聞き込みをした分野の取り組みに関して大した知識を全く有していませんが、それを理由に傍観者にならないよう努め、結果神戸市が推し進める脱炭素化政策について現場でしか聞くことのできないいくつかの知識を蓄えることができました。中心となったのは水素自動車の情報ですが、ここで一方的なプレゼンではなく、自分を含む全員の質問によって多くの副次的な知識も得られました。私はそれまで水素自動車および水素ステーションの普及が難儀している件について短絡的な解決策しか思いつきませんでしたが、今回のヒアリングを通して目的、手段、問題点をそれぞれ包括的に捉え、思考することができたように思います。
藤原 健太郎 さん
今回、神戸市環境局の方からのお話や質疑応答を通して今まで私が知らなかった神戸市での地球温暖化防止に向けた取り組みを聞くことができ、大変有意義な時間となりました。日本全体でFCVや水素STがまだまだ普及していないという現状の中、神戸港にて世界初の大規模水素輸送が成功したり、神戸空港の脱炭素化計画が協議されていたりと、神戸市は水素を活用するため様々な計画の検証や実行を行っていることを知ることができました。また、公共事業での活用だけではなく市民に向けて認知を広めるためにはどうすれば良いかなどの話し合いを実際に神戸市の担当者の方々でき、とても良い経験となりました。今回学んだことを活かしてゼミの研究により一層励んでいきたいと思います。
辻本 匠 さん
今回、神戸市環境局にヒアリングに行って日本の水素戦略の最先端を知ることが出来た。私はFCVの研究グループではないが、非常に有意義な勉強の機会を与えてもらえた。水素事業はこれからのカーボンニュートラルを目指す社会にとって無くてはならない技術であり、現在私が研究している開発援助の分野でも必要となる知識だ。開発と環境配慮は表裏一体であり、発展途上国の開発をいかに環境に配慮した形で行うかがこれからのODAの課題だと考えている。日本はFCVや水素戦略において世界のフロントランナーだ。今回得た水素の知識を活用して今後の研究を行って行きたいと考えた。神戸市環境局の皆さま、この度は貴重なお時間ありがとうございました。