2023.12.04.
故 今井一郎 総合政策学部 元教授が生前に計画していた出版計画をもとに『アフリカ湿原漁業の問題と展望-その存在知を探る』を発行しました
本書は、故 今井一郎 総合政策学部 元教授が生前に計画していた出版計画をもとに、総合政策学部 高畑由起夫 名誉教授を中心とする編集委員会のもとで編集を行い、
発行したものです。
■書籍情報
『アフリカ湿原漁業の問題と展望-その存在知を探る』今井 一郎 著
出版社:青灯社
形 態:B5・316ページ
価 格:本体 3,500 円+税
出版年月日:2023年11月20日
ISBN:9784862281289
■内容紹介(出版社より)
絶え間なく変わる環境と、限りある資源のなかで
アフリカの漁民たちが見出した「すみ分け」の知恵
◇ 乾いた大陸・アフリカで、貴重な水産資源を持続可能なものにするため、多民族の漁民たちの間で進化してきたすみ分けのシステムとは。
◆ 地域や漁法・漁獲種に応じて多様化していったアフリカ内水面漁業の実態とその在来知の豊かさを、豊富なデータを用いて明らかにする。
◇ 国家主導による生産力至上の政策や、先進国目線での環境保全プロジェクトで変わりゆくアフリカ漁業の世界に警鐘をならす。
◆ アフリカやネパールなどで、先住民たちの生活・文化を追い続け、「近代化」への疑問を投げかけ続けた一人の日本人研究者の足跡。
目次
第1章 スワンプ漁撈民の活動様式
第2章 熱帯内陸湿原の追い込み漁
第3章 バングウェウル・スワンプにおける魚資源の持続性について
第4章 マラウイ国・シレ川下流域の事例から1
第5章 シレ川下流域の事例から 2 : エレファント・マーシュ、バングラ・ ラグーンの事例を中心に
第6章 タンガニイカ湖北西部における漁撈活動と漁獲物流通の現状と諸問題
第7章 チルワ湖南部の事例から:2007年の調査を中心に
第8章 チルワ湖南東部ルンガジにおける水産資源利用の事例:2015年の調査から
第9章 チルワ湖西部の漁獲水揚げ地点における漁民活動の比較
第10章 ネパールにおける山岳観光の現状と問題に関する人類学的研究:東部ネパール・バルン川流域の事例から